土壌改良して植え直しをするため抜根(ばつこん)したお茶畑。
何かと寂しい気もしますが、新たな美味しいお茶づくりのための第一歩です。
 
 
私達のお茶畑は、金峰町の中山間の地域です。
山間部のお茶、シラス台地のお茶、それぞれの環境に合わせて、お茶の木の育ち易い条件を整えております。
 
お茶農家にとって新しく植えるお茶の苗木は、人間でいう赤ちゃんと一緒、大事に一本づつ丁寧に植えていきます。(定植)
これからの3~4年間は、大雨や日照り、台風などの自然環境に翻弄(ほんろう)されながら、見守り、育てていきます。
 
 
定植して3ヶ月、夏本番を前にして、防風対策のためのソルゴー(飼料作物)が伸びて来ました。 台風等の暴風で植えたばかりの苗木やマルチが飛ばされない様、対策をしています。
 
季節によりお茶の分類は、一番茶・二番茶・三番茶・秋冬番茶に分けられます。
立春から八十八夜の4月~5月頃、お茶畑が若葉でいっぱいになる時期に新芽を摘みます。 これが一番茶と呼ばれるものです。
二番茶は6月~7月頃に出た新芽で、以降三番茶、秋冬番茶と続きます。
 
昭和55年設立の工場。 30歳を迎えた工場も年季が入って参りました。 古い工場ではありますが、人も機械も伝統と熟練の技で日夜、美味しいお茶づくりを目指しております。 茶摘みの時期になると工場の外にまでお茶の香りが漂い、チョット贅沢な気分に浸れます。
 
茶葉は以下の工程を経て生成されます。 ①生葉(まだ生きていて呼吸をするため、熱が発生します。) ②送風・加湿  ③蒸す(蒸熱) 茶葉の色を緑色に保たせながら青臭みを取り除くため、圧力のない蒸気で万遍なく蒸します。
 
 
以降の行程
④冷却  ⑤葉打ち  ⑥粗揉  ⑦揉む(揉捻)  ⑧中揉  ⑨精揉  ⑩乾燥
 
 
緑茶独特の細かく伸びた形に整えるため、茶葉内部の水分を取り除いて乾燥を進めながら、人が手で揉むように一定方向にだけ揉みます。 〔精揉:セイジュウ〕
 
 
精揉工程を経た茶葉の水分含有量(10~13%)を、熱風乾燥で5%程度に下げます。 〔乾燥〕
 
 
さまざまな工程を経て、お茶は最終工程で袋詰めされていきます。
 
 
安心でクリーンな ”かごしま茶” として、茶市場に出荷致します。
 
 
出来たてホヤホヤ。 出荷を待つ西香園のお茶達!
お客様に美味しく飲んで頂ける日をお待ちしております。
用語検索