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こんなことにお気づきの方は早めに検査を受けてください

高脂血症

高脂血症

高脂血症というのは、血液中の脂質、具体的にはコレステロールや中性脂肪(トリグリセリド等)が、多過ぎる病気のことです。
血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質がとけこんでいます。
ところが、血液中の脂肪が異常に増えても、ふつうは、痛くもかゆくもないので、自分では全然気づかないし、「高脂血症です」といわれても、それが何を意味するのかピンとこない人が多いです。
だから、そのまま放置してしまいがちですが、放置したら増えた脂質がどんどん血管の内側にたまって、動脈硬化になってしまいます。
しかし、動脈硬化になっても、まだ自覚症状がありませんので、心筋梗塞や脳梗塞の発作を起こしてから高脂血症の重大さに気づきます。

喫  煙

喫煙

喫煙は動脈硬化の発症、進展させる最大の原因のひとつです。
動脈硬化の促進作用は、葉巻などに比べ、私たちの周りでもっともよく売られている紙巻タバコが著しいとされています。
タバコの煙には多くの有害物質が含まれているのですが、動脈硬化を主に促進させるのが、ニコチンと一酸化炭素です。
ニコチンは闘争ホルモンとも呼ばれるカテコラミンの分泌を上昇させ、心拍数や血圧の上昇、血液凝固系の機能を高め、血管壁に血小板の凝集、粘着を促進させます。
一酸化炭素は、本来、細胞組織に酸素を運ぶ働きをするヘモグロビンとくっ付き、血管内皮細胞を傷つけたり、末梢組織への酸素供給量を減らしてしまいます。

習慣的に喫煙をつづけますと、血管壁をどんどん傷つけてしまい、粥状動脈硬化を促進させます。
また、白血球数やヘマトクリット値(血液中に含まれる赤血球容積の値)が高くなり、血液粘度を上げ血液をどろどろにし、フィブリノーゲン(血液を凝固させるもととなる物質)の濃度も上昇するので、血液を凝固させ易くなってしまいます。
喫煙は、血液が固まってできる血栓を溶かす、線溶活性を低下させますので、血栓を取り除くことができず、急性の血栓性閉塞の危険性が高くなります。

高 血 圧

高血圧

高血圧は動脈硬化と深く関わっている症状です。
高血圧が長く続くと動脈硬化になってしまうですが、それには動脈の構造が関係しているからです。
動脈は内膜、中膜、外膜と三層構造でできており、内膜と外膜は薄い膜ですが、間の中膜は筋肉なのです。
筋肉でできている中膜は、動脈の弾力性を保ち、筋肉の収縮により血液を体の末梢までスムーズに送る働きをします。
しかし、この中膜が筋肉で作られているという事が、動脈硬化の要因となるのです。

高血圧などで心臓から送り出される血液の圧力が強くなると、動脈は大きく膨らみます。
次に中膜が収縮することで、血液を体の隅々に送り出しているのですが、膨らんでいる分、強い力を必要になります。
このような高血圧の状態が長く続くと、中膜の筋肉に負担が掛かり、それに耐えるため筋肉が発達していきます。
中膜は筋肉の発達に伴い、だんだん厚くなり、少しの圧力では膨らまなくなり、弾力性を失ってしまいます。
これが高血圧により引き起こされる動脈硬化の原因です。

高血圧による動脈硬化は、より高血圧を進行させる悪循環を招きます。
高血圧で発達した中膜は、動脈の外側よりも、内側に厚みを増す傾向にあり、動脈の内径が細くなり血流が悪くなります。
細く血の流れの悪い血管では、今までの圧力で血液を体の末梢まで送る事ができず、心臓はより高い圧力で、血液を送り出すようになります。
これにより、更に血圧が上昇し高血圧に拍車がかかってしまうのです。

よって、高血圧が動脈硬化を生み、動脈硬化が高血圧を生むといった悪循環が生じます。
また、高血圧や動脈硬化は自覚症状に乏しいです。
もし、身体に異常を感じましたら、医師の検査を早めに受けましょう。

冷感・しびれ感

冷感しびれ

動脈硬化の進行により、特に足の動脈では血流が悪くなったり(狭窄)、血流が途絶えたり(閉塞)します。
そうすると足が冷たくなったり(冷感)、しびれたり、歩行時に下腿のふくらはぎの筋肉が痛くなったりする症状がでてきます。
このような病気を閉塞性動脈硬化症(ASO)といいます。

肥  満

肥満は身体に脂肪がつきすぎた状態をいいます。
肥満は、『続発性(症候性)肥満』と『原発性(単純性)肥満』と大きく分けられます。
『続発性肥満』はホルモン異常などの疾患が原因となり、肥満となる場合で、稀なタイプの肥満です。
『原発性肥満』は、遺伝的な要因に加え、普段の食生活や運動量などの生活習慣によって引き起こされる肥満で、いわゆる、食べ過ぎによるエネルギー過多と運動不足による肥満です。
肥満者の90%以上が『原発性肥満』と言われています。

肥満

肥満になりますと、高血圧や糖尿病になりやすくなり、動脈硬化も急速に進んでしまいます。
適正体重の人と比べ肥満の人は動脈硬化になり易く、それが原因とされる冠動脈疾患の合併が多いといった結果が出ています。

最近では、脂肪がどこについているのかも重要視されています。
背部や大腿部などに脂肪が蓄積するタイプの肥満を『末梢性肥満』と言い、『洋ナシ型肥満』とも呼ばれています。
主に下半身に脂肪が蓄積する『末梢性肥満』は若い女性に多く見られます。
対して、腹部などに脂肪が蓄積したタイプの肥満を『中心性肥満』と言い、男性や更年期を過ぎた女性に多い肥満です。
『リンゴ型肥満』とも呼ばれるこの肥満は『末梢性肥満』と比べ、循環器系の疾患を発症しやすくなります。
その上、内臓に脂肪がつく『内臓脂肪性肥満』になっている場合が多い為、高中性脂肪血症や低HDL血症、高インスリン血症といった症状を合併して発症することが多いようです。

肥満は普段の生活習慣が原因で引き起こされている場合が殆どです。
肥満を改善、治療のためには、やはり、普段の食事の改善、適度な運動をすることが重要になります。

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