2009年度(平成21年度)活動記録

ここでは,2009年度(平成21年度)に行われた県地学会の活動報告を行います。

地質見学会

6月の地質見学会

鹿児島大学の内村公大氏と鹿児島県立博物館の鈴木氏を中心に鹿児島市北西部地域である「郡山地区」を中心とした地質見学会を開かれる予定でしたが,雨天のため中止になりました。

  • 予定日時:2009年06月28日(日) 9:00〜15:00
  • 案内場所:郡山地区
  • 集  合:照国神社前(県立博物館横)
  • 案内者1:内村公大(鹿児島大学理学部)
  • 案内者2:鈴木敏之(鹿児島県立博物館)
  • ※雨天のため,中止

11月の地質見学会

鹿児島大学の内村公大氏と鹿児島県立博物館の鈴木氏を中心に鹿児島市北西部地域である「郡山地区」を中心とした地質見学会が開かれました。

  • 日  時:2009年11月29日(日) 9:00〜15:00
  • 案内場所:郡山地区
  • 集  合:照国神社前(県立博物館横)
  • 案内者1:内村公大(鹿児島大学理学部)
  • 案内者2:鈴木敏之(鹿児島県立博物館)

例会および総会

6月の例会・総会

鹿児島県地学会の6月の例会および総会が行われました。

  • 日時:2009年06月20日(土)15:00〜17:00
  • 場所:鹿児島大学教育学部管理棟・理系研究棟4階
講演の様子
講演1「日食で起こる地学現象」 (前田利久氏:鹿児島県立博物館)
国内での46年ぶりになる皆既日食がいよいよ2009年7月22日に鹿児島の離島地域を中心に起こります。前田先生は,これまで多くの海外の皆既日食を観測してこられています。日食で生じる地学現象について講演していただきました。
講演2「鹿児島県種子島中部に分布する増田層の層位学的研究・古環境学的研究」 (久保田亮氏:鹿児島大学大学院理工学研究科博士後期課程1年)
海岸段丘で覆われている「種子島」は隆起してできた島であることが知られています。その海岸段丘の上には,かつて海底に堆積した海堆積層が分布しています。その中に「タネガシマニシン」や「象」の化石が発見され,一躍脚光を浴びたのが「形之山部層」です。この「形之山部層」を含んでいるのが「増田層」です。この増田層について講演していただきました。

また,昨年度の総会にて承認された「鹿児島県地学会ホームページ」が暫定的に作成されましたのでお知らせすると共に,今後の運営について会員の皆様のご意見を伺いました。

鹿児島県地学会の運営計画や予算の決算・承認などが行われました。

11月の例会

鹿児島県地学会の11月の例会が行われました。鹿児島大学キャンパスはちょうど「イチョウ」の紅葉が見ごろで,とても美しいイチョウ並木を見ることができました。

例会は立ち見が発生するほどの多くの聴衆が集まり,とても盛り上がりました。

  • 日時:2009年11月28日(土)14:00〜17:00
  • 場所:鹿児島大学教育学部管理棟・理系研究棟4階
鹿児島大学イチョウ並木の様子
講演1「鹿児島湾の堆積環境と最近の環境変化」 (大木公彦氏:鹿児島大学総合研究博物館館長)
鹿児島湾について背景となる火山や海流の流れの様子と,海底堆積物の様子とそこに住む底生有孔虫(星砂の仲間の原生生物)の群集分析からここ20〜30年間の間に鹿児島湾の流れや水質がどのように変化してきたのかについて講演していただきました。人の活動と湾内の海流や火山が相互に影響しながら,ダイナミックに鹿児島湾の環境が変化している様子がわかり,大変興味深い講演でした。
大木氏の講演の様子
講演2「日本列島とその周辺の長頸竜化石〜長島町獅子島の長頸竜化石の意義〜」 (仲谷英夫氏:鹿児島大学理学部教授)
新聞でも「化石発見」の報道がなされ,注目された獅子島の長頸竜(チョウケイリュウ)化石について,現在明らかになりつつある成果について講演していただきました。まだまだ研究の途中の内容でしたが,非常に価値の高い化石であることが明らかになりつつあるようです。今後の研究の進展が期待されます。また,講演後には研究途中の実物化石を実際に見る機会も得られました。
仲谷氏の講演の様子 化石を見学する会員

ジオパークについての勉強会

ジオパーク関係に精力的にかかわっていらっしゃる岩松氏より,ジオパークについてのさまざまな説明が行われました。

事務局より連絡

また,昨年度の総会にて承認された「鹿児島県地学会ホームページ」が暫定的に運営されていますので,その広報と掲載用の情報や原稿の募集が行われました。

鹿児島大学の八田先生より告知・連絡

来年8月に日本地学教育学会の全国大会が鹿児島県にて行われることの告知が行われました。