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吉井淳二美術館

美術館 全景

平成16年11月23日
吉井淳二は静かに眠るように
100歳の生涯を閉じました。

今後も100歳で天寿を全うした吉井淳二の
1世紀にわたる作品を中心に企画展を
行なっていますので
「緑の中の小さな美術館」に
今後ともよろしくご指導ご支援を
お願い申し上げます。


















吉井淳二美術館へようこそ
あなたは人目のご来館者です

Since 2004.4.12

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- 只今の企画展 -
2月4日〜4月3日
第120回 企画展
おひな様と美しい
子供のきもの展


 緑の中の小さな美術館について

このところ山や高原などにある小さな美術館がブームをよんでいます。
 みどり豊かな自然とよくマッチし、ひっそりと建てられたミニ美術館はひそやかな気持ちで芸術を観賞するには最高の環境ということで、昨今こんなこだわり美術館が多くなりました。規模は小さくても個人の趣味やこだわりが生き生きと表現されていて楽しめます。
 緑の中の小さい美術館・吉井淳二美術館もオリジナリティに富んだミニ美術館といえます。

 吉井淳二美術館は杉林にかこまれた緑豊かな自然の中に1992年10月開館しました。
 吉井淳二は少年の日より一貫して庶民の生活風景を題材に、質実かつ健康な感性を示す絵を描き続けてきました。4年前にこの地で福祉活動に着手し、その一環としてひっそりとしたギャルリーを造りましたが、この度吉井淳二美術館として再出発しました。

 美術館は吉井淳二の制作になる油彩・素描・版画などを収蔵。一階に主として吉井淳二の作品を展示、二階部分には吉井淳二の素描と「思い出につながるゆかりの方々の小品」を置き、1Fの小部屋では年3〜4回の企画展を開催。今後も、いろいろな企画展を行いたいと考えております。又、緑美しい季節には「MUSIC IN MUSEUM」など小さいコンサートの予定もございます。この一帯の基本構想は吉井淳二、設計は英国で活躍している建築家・川上喜三郎氏によるもので、エキゾチックな雰囲気にあふれ若い人のデートコースにもよく、南へ足をのばされた時にはぜひ訪れてくださるようお待ちしています。

 芸術作品とそれにふさわしい雰囲気で対面してもらえるようにとシンプルな中にも内部全体に細やかな気遣いがなされ、芸術家らしい心入れが感じられます。
 この美術館のメインは文化勲章受賞者で日本芸術院会員の吉井淳二の作品ですが、それに加えて現代洋画壇で活躍する織田廣喜氏・島田章三氏・絹谷幸二氏をはじめ各会を代表する10名の30〜50号の大作と、彫刻においては第一人者の佐藤忠良舟越保武両氏をはじめ文化勲章受章者の円鍔勝三氏と淀井敏夫氏の作品が特陳されています。

 吉井作品のケレン味のない質実で情味ある画風は、みるものに安らぎと親近感を与え、名実共にみごたえのあるものです。とくに旧作は戦災で焼失し、わずかに残ったかけがえのない作品で、中でも裸婦3点は作者にとっては貴重なものです。吉井本人が10年の夢をかけてつくった絵と彫刻のある憩いの園、加世田アルテンハイム(介護老人福祉施設)をはじめ一連の福祉ゾーンが10000uの敷地の中にあり、その一隅で美術館は地域交流を深め開かれたホームをめざすアルテンハイムにとっても一つの大きな役割を果たしています。TVや雑誌に報道され、全国から多くの人が訪れています。

 
※故・吉井淳二が理事長を務めていた「社会福祉法人 野の花会」のホームページはこちらです。

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