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 新田神社
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新田神社
 新田神社は、天皇のご先神であるとされる「ニニギノミコト」を祀る神社で、薩摩川内市宮内町の神亀山こと可愛(エノ)山陵のほぼ頂上に鎮座しています。

 創建は725年とも伝えられていますが定かではありません。社殿は、はじめ山陵の中腹(現在の中段)にあったそうですが、火災に遭い頂上(現在の場所)に再建されたそうです。
 現在の社殿は1601年島津義久公が朝鮮の役における祈願達成の報恩として造営されたもので、さらに1850年島津斎興公が改修したものだそうです。

 かつて薩摩の一の宮とされた新田神社には、古来から多くの参拝者が訪れます。社殿には、銅鏡、古文書、本殿等建物、大楠など国・県・市指定の貴重な文化財が数多く残されています。 

 「ニニギノミコト」の墓陵はこの社殿の奥にあり、この新田神社の境内からも行くことができます。天皇のご先神の御陵墓と祀神が同じ山陵にあるのは、全国でも珍しいといいます。
 一の鳥居

 神社の参道は山陵の南側を流れる川内川付近から600mほど伸びており一の鳥居から神社へ向かいます。
二の鳥居と降来橋   鳥居の先の山陵頂上に墓陵と新田神社が鎮座します。
新降来橋と旧降来橋を渡って山陵へ
階段を登ると山陵の中段へ
  旧社殿の礎石が今も中段に残されています
 頂上付近に樹齢約800年といわれる大楠、あまりの樹齢に幹に空洞ができています。
 昭和初期の歌人、与謝野鉄幹、晶子夫妻が昭和4年7月に鹿児島を訪れ、夫妻は新田神社にも参りました。その時、鉄幹は、この大クスのことを詠んでいます。

 
  可愛の山の楠の大樹の幹半ば うつろとなれど広き蔭かな 
ニニギノミコトは、稲穂の神といわれますが、毎年6月入梅前の日曜日には、神田で田植えの行事が行われ、田植え祭りとして地域に定着しています。

 
御田植祭りはこちらから
 

 境内の獅子はふところに子どもを抱いています。子宝の神様でもあります。


新田神社境内から 可愛山陵陵墓 に行くことが出来ます