※エアコン関係の修理が増えたので修理の小部屋から移動しました。(2009年12月19日)
東芝 エアコン(RAS-281ETS/EATS)修理
実家のエアコンで、1995年の4月に購入したエアコンです。かなり古いです。

写真は室内機の右側に入っている基板です。

まず、最初のトラブルは3年ほど前に発生しました。

真夏に勝手に暖房が入ったり、冷房になったり、リモコンで電源を入れられなかったりする、という奇っ怪な症状でした。リモコンが暴走しているのかと思いましたが、リモコンが無くても症状が再現します。

原因は室内基板に付いている強制運転用のスライドスイッチのへたりでした。埃が詰まっていて接触不良を起こしてました。回路的な問題だと思うのですが、接 点が離れるとビットが立って、強制運転モード(冷房・暖房)が入るようになっていました。スライドスイッチを清掃しても余り改善されなかったので、ロータ リーSWを線で伸ばして取り付けました。




2回目のトラブルは2年前で、リモコンで電源を入れても冷たくならないという症状です。何度が運転を入り切りすると動いたりしますが、30分程度でぬるい風に変わったりします。エアコントラブルでありがちな症状です。

調べてみると、ぬるい風が出るときは室外機が動いていません。ファンも回転していないし、コンプレッサーも動いていません。
室外機の基板には運転状態を表示するLEDが付いていることが多いので、室外機のカバーを開け動かしてみると、電源を入れても何も表示されません。テスターでVVFケーブルの接続コネクタをあたると、電圧がかかっていません。なんか、ありがちな原因ではなさそうです。

異常箇所は室内基板と思われるので、室外機に電源を供給しているリレーから調べてみました。
12V定格だったので、9V電池で動作させて端子の抵抗をあたってみると、どうも動作音がしない上、導通状態になりません。故障している様子です。代わりのリレーも持っていないので分解してみました。

それが左の写真です。貴重な1枚かも。

何やら小さいごにょごにょした物がいっぱい詰まっていました。なんだかわからないと思いますが、蟻です。
入る隙間も見あたらないので、どこから入り込んだのかわかりませんがとにかく内部は蟻で埋め尽くされていました。どうしたらこんな事になるのだろう...

悩んでも仕方ないので取り敢えずきれいに清掃して接点復活剤を吹きつけ動作確認しました。問題なかったので基板に戻して動かしたら正常に動きました。少し冷媒が不足気味だったので補充しました。

ついでに室内機のカバーや内部の掃除もしました。ゴキブリの糞がたくさん付いていました。
3回目は2009年7月14日に発生しました。

冷房運転中、室外機の所からガシャーンというようなすごい音がした、そうです。

室外機を見てみると、ファンの回り方がしぶいです。普通は風が吹いたらくるくる回る位なのですが、力を入れないと回らない上、回しているとガリッという感じで全く回らなくなったりします。恐らくベアリングの損傷でしょう。

取り敢えずファンを外して(ナットは逆ねじ仕様なので注意)モータを室外機から取り外して分解してみました。昔の機種だからかも知れませんが分解可能な作りになっていました。ベアリング交換を想定しているに違い有りません。

外してみると、2個あるベアリングのうち、奥の方のベアリングが全く回っていません。CRCを吹きかけたら何とか回るようにはなりましたが、駄目でしょう。

壊れたベアリングは”ミニチュア玉軸受・小径玉軸受 ZZ(標準形)(フランジ無) 608ZZ”というベアリングでした。もちろん持って無いので”ものたろう”で注文しました。1個150円。激安ものたろうブランドで79円の物もありましたが、取り敢えずNTNの有名どころで注文しました。

入手するまで一休みです。暑いだろうな...
本当は暑いから新しいのを買ってくれと言われているのですが、何とか修理出来ているので...ある意味、親不孝?

このエアコンは2.8KWの冷房能力で消費電力は1130W、COPが2.48という仕様ですが、当時17万円でした(工事費別)。今は5万円出せば買えそうですね。COPじゃなくてAPFで5.0位ですので、効率もずっといいと思います。直らなかったら、即買い換えかな...。


2009年7月14日
ベアリングが届いたので、早速交換しました。
紙箱に入っているとばかり思ってましたが、こんな感じでした。まあ、問題無いでしょう。

すごく堅くて、たたき込みになりました。大丈夫かな。→ねじ山がつぶれてファンを取り付けるとき大変でした...

モーターのハウジング?に戻して蓋をたたき込みます。蓋の一部に穴が開いてますが、水抜き用の穴だったんですね。後から気づいた。大分違う向きにつけています...外すときに印をつけるのが常識なのですが。へへっ。

取り敢えず、無事取り付けて動作確認しました。

動作は大丈夫そうです。冷えてます。取り敢えず2時間くらい動かして様子を見ましたが大丈夫そうです。

ちなみにモーターの型番はMF-100-27A  6P 27W  6uF 100V 50/60Hzと書いてありました。

やれやれと安心したら、室内機のルーパーフラップが変な角度になっています。今度はフラップのモーターが故障している様子。もういいか...











2009年7月16日
東芝 エアコン(RAS-281ETS/EATS) フラップ修理
前に書いていたフラップの異常ですが、本日中を開けて見てみました。
左がそのモーターですが、リード線がかじられてる?ようです。なぜ?
1本、完全に切れてました。
取り敢えず何とか線を延長して、他のむき出しの線も切りつなぎました。
モーターの型番?はこんな感じです。

取り付け直したとき、モーターのリード線がドレンパンの所と基板のカバー?の所のちょうど隙間に入り込む感じになりました。もしかして以前俺が修理したときに線が潜り込んでカバーをはめ直すときになかなかはまらずに強く揺さぶったのでこすれた?のかな。

みなさん、修理するときは故障箇所を増やさないようにしましょう。(俺だけ?)




2009年8月29日
ダイキン エアコン (F36BTDS-W) 修理
このエアコンの思い出はこちらで...

またしても最近の修理ネタです。
運が悪いのか普段の心がけが悪いのか、7月30日の夜、寝ようと思い暑かったのでエアコンをつけると、しばらくしてから”プシュー”と音がして、もうしばらくすると、運転が止まってしまいました。あれ?
再びつけてみるとプシューとは言いませんでしたが、しばらくして運転が止まってしまいます。リモコンでエラーコードを調べるとE5,E6、E7が反応しました。

E5:圧縮機電動機過負荷
E6:圧縮機電動機過負荷
E7:ファン電動機過電流

え、室外機が壊れた?

室外機を見てみると、エラーで止まるまではファンも回っています。コンプレッサーはファンの音でわかりません。何かファンが全力運転していて、いつもより回りすぎの様な気がします。

エラーが状態と一致しないので、考えられるのは室外機基板の故障。よくありがちです。交換じゃ無くても症状が出始めた頃なら半田付けのやり直しでも直ることがある、との情報も見つかり半田付けをやり直す事にしました。
室外機の基板の部分です。
うーん。ヒートシンクが簡単に外せそうにないので、パワートランジスタとダイオードブリッジはヒートシンクから外さないといけません。シリコングリスで白 く汚れまくるかも...左側のでかいコンデンサもコネクタではないのでケーブルを上手に外して基板と一緒に外さないと駄目です。

しかし。特に半田付けに問題はなさそうでした。ただ、ジャンパーしまくっているのですが、ジャンパー線が劣化しまくっていて、半田が乗りにくいです。基板用フラックスをてんこ盛り状態でしたが、それでも厳しいかも。
駄目だったらジャンパー線を交換するのも手かも。面倒ですが。

基板の表面も10年間の汚れの為、すすけていましたので、軽く拭き取っておきました。ケーブルもカビが生えてるのがあります。
テスト運転中です。回りました。止まらないので大丈夫でしょう。

まだまだ壊れないでいて欲しいものです。
取り敢えず、参考までに回路図をUPしておきます。画像汚いですが。









                2009年8月1日
ダイキン エアコン (F36BTDS-W)  室外機 基板交換







しばらく使っていなかったのですが、このところめっきり寒くなってきまして、エアコンを暖房にして運転を入れてみます。 で、まあ、暖房なのでしばらくは暖かくならないはずなので、放置していました。 しかし、いつまでたっても暖かくなりません。室内機のファンは回転しているようですが、ちっとも暖かい風が出てきません。
例によってリモコンでエラーコードを調べるとE5,E6、E7が反応しました。うーん。夏に出た症状と全く同じです。
一旦コンセントを抜き、再度運転をかけて、急いで室外機の所へ行きました。
ウイーンウイーンと、電子膨張弁の動作音がした後、ファンが回転し、コンプレッサが動作したと思った瞬間、全ての動作が停止します。
10分後に再度同じような動作を行い、以降繰り返しでした。
これはとうとう基板が壊れたかな、と思い、とりあえず室外基板を見てみました。 ものすごく寒くて、霰がちらついています。夜の10時頃です。ヘッドライトで作業を行います。他の人が見たらものすごく怪しい感じです。

基板を見た感じ、前回清掃を行った時とほとんど変化ありませんでした。
とりあえず、コンプレッサーのコイルの抵抗を測定します。3相共に2.6Ω程度でこれも前回と同じようです。たぶん基板です。

次の日に電気屋のサービスセンターに電話して、基板を注文しました。6000円程度との事。まあ、そんなもんです。 でも10年近いのですがありますね。電話してみるものです。

2日後に届いたとのことで、受け取り、6、142円支払いました。
左の写真がそれです。
下の写真の上が新しい奴、下が前の奴です。

写真を見てもらうとよくわかると思いますが、基板の材質が変わったみたいです。 説明用の紙が入っていたのですが、ヒートシンクに取り付けるサーミスターが追加されていました。あとは抵抗器は白い奴で固めてあります。 W数も大きく改造されている箇所もありました。でも、ジャンパー線の多さは同じです。まあ、コネクタの位置を変えるわけにいかないので仕方ないのかも。
表面の一部はコート剤を塗ってありました。色々と手は入っているみたいですね。今後またずっと動いてくれるといいのですが。

例によって、添付されていた回路図のシールのコピーを貼り付けておきます。

2009年12月19日
三菱 エアコン 霧ヶ峰 (MSZ-SFX28F) 修理
2000年に購入したエアコンです。
2006年2月2日に故障しました。

症状は細かくは忘れましたが、暖房運転をしようとするとエラーが出て暖かくならない状態でした。

室内機の表示が12回点滅で”室外機インバータ異常”、室外機のLEDが8回だとか2回だとか4回だとか一定しませんでしたが、8回が多く発生しました。

2回:過電流保護停止(インバーター基板不良)
4回:基板温過昇保護停止・フィン温過昇温保護停止(インバータ基板不良・ファンモーター不良・ショートサイクル)
8回:位置検出異常停止(基板・コンプレッサー不良)

どうも室外基板がいかれている様子でした。一応、半田をやり直そうと思い、雪のちらつく中、基板を外で半田付けしようとしましたが、寒くてあんまりコテが暖かくならず、そのせいかどうかわかりませんが効果有りませんでした。

取り敢えず基板を注文して6日目に届きました。6,500円位でした。

何か色々対策されている感じの基板でした。半田面にコーティングされています。
交換すると、あっけなく正常に動作しました。外した基板はいつか故障箇所を解析しようと思い、ずっとそのままです。

恒例の回路図公開です。







    2009年8月4日
日立 エアコン 白くまくん RAS−S40W2 メーカー修理 


故障基板はメーカー持ち帰りだったので、何が悪かったのかはわからずじまいです。まあ、見てもわからないかも。
十分に冷えず、すったもんだした、ダイキンのエアコンの代わりに取り付けたエアコンです。2007年7月に取り付け。
今度は14畳用なので十分冷えるはずと思いました。

で、運転するとコンプレッサーが”ぎゅるーん”とすごい音を立てます。内部で2連になっているコンプレッサーなのでそのせいか?と思いあんまり気にしていませんでした。

で、夏本番になりすごい音を立てながらなんかゆるーく冷えます。え?14畳でも冷えなかったのか?まあ、ダイキンの事もあり、こんなもんだろうなとあきら めました。新冷媒は冷えないんだと以前電気屋に言われたことが思い出されました。今度もやはり28℃程度にしか冷えません。

悔しい夏も過ぎて冬になり、暖房を入れましたが、今度は”ずぎゅーん”と更に豪快な音を立てます。暖まる以前の問題です。とても使えない。石油ファンヒーターで過ごしました。

で、梅雨の時期になり、今度は除湿運転をかけてみました。すると、エアコンの下に置いてあった本とかいろいろな物がぐっしょりして、床に水もたまっているのに気づきました。見上げると、エアコンからぽたぽた水滴が垂れています。ひえー。

運転をかけると室外機の細い配管にびっしり霜がかかります。一般的には室内機の水漏れの事もあり、ガス抜けの症状です。
そのまましばらく運転していると、コンプレッサーの過負荷で停止します。そして10分くらい経過すると再度運転して、霜が付き、運転停止を繰り返します。

ガス漏れの場合、施工に問題があるので保証の範囲外とかで有償になります。ダメ元で、R410Aを適当に補充してみましたが、何も変わりません。ガス漏れでも無いんじゃないか?いくら入れても配管の霜が消えないんです。

これは自分には手に負えそうもないなと感じ、5年保証をつけていたので保証会社に連絡してメーカーに来てもらいました。

来てすぐ”ガスが抜けてますね”でした。そしてガス抜き、規定量充填。この機種は1.55Kgも入ります。

で、変わりません。え?ほら言わんこっちゃ無い。

次に電子膨張弁です。それのコイル部分が外せるので、それを交換。物がなくて注文になり、やっとつけてもらいました。

交換後、たまたま何か良くなったのか結露しない状態で動作するようになりましたが、あんまり冷えません。そして、3日くらいするとぽたぽた水が垂れ始めました。再発です。すぐにメーカーさんに連絡してまた来てもらいました。

今度はもう一つの電子膨張弁のコイルを交換しましたがそれも変わらず。
後は基板交換だと言うことで、また注文待ち。交換してやっと正常になりました。

がんがん冷えます。居間も隣の和室も十分に冷えます。音も静かです。

ただ、これまでにおかしなインバーターで無理矢理稼働させていたコンプレッサーが長く持つかが心配です。
冷媒回路部品のメーカー保証は5年なので、壊れるならそれまでにして欲しいです...
恒例の配線図です。
チェックポイント表です。見えませんね...

なんか、つくづくエアコンに運が無いなという感じがします。使うなと言うことでしょうか。








2009年8月4日