沖永良部について
えらぶ百合鹿児島から南へ約540km。沖縄本島から北へ約60km。青い青い海の上に周囲約55kmの小さな島、沖永良部島は浮かんでいる。
2つの町(和泊町・知名町)から成り、人口は約1万4千人。年間平均気温は22℃。
主な産業としては、亜熱帯で温暖な気候を生かした花づくりやサトウキビ栽培、畜産といった農業である。
特に花づくりでは、沖永良部特産のえらぶ百合(テッポウユリ)やグラジオラス、電照菊などが切花として日本全国に出荷されている。ジャガイモ(鹿児島ブランド農産物“春のささやき”)とともに、島の産業の中心となっている。
沖永良部島は元来、隆起サンゴ礁の島で一様に標高が低く平らである。
大山(標高246m)が島で最も高い所となるが、越山(標高188m)からでも徳之島、与論島を望むことができる。天気次第では、沖縄本島までくっきりと浮かび上がる。
この地形もあってハブはいないが、ハブの10倍もの毒を持つといわれるエラブウミヘビがサンゴ礁海岸に生息する。ただし、性格がおとなしいため被害が出たことはほとんどない。
昇竜洞石灰質の土壌は水ハケが良く、川らしい川はほとんど無い。その代わり、地下に沁みこんだ水によって作られた鍾乳洞は約300以上あるといわれている。
沖永良部では昇竜洞と呼ばれ、鹿児島県の天然記念物に指定されている。
フローストーン(洞穴や床に生じる鍾乳石)の規模は、全国でも最大級のもの。
ひんやりと薄暗い中にキラキラと光る鍾乳石。
自然が織り成す幻想的な世界に、ただただ溜息がこぼれる。
昇竜洞
沖永良部の文化については、沖縄に近いということもあり琉球文化の色彩が濃い。
方言は琉球語が使われ、琉球民謡、琉球舞踊が古くから謡われ親しまれてきた。
食べ物も然りである。
サーターアンダーギーやゴーヤーチャンプルー、豚足など、なじみの深い料理はここ沖永良部でもほとんど食されている。
南の島特有の食べ物に、ニガナやハンダマ(どちらもキク科の多年草)を使った天ぷらや、サラダといった料理もある。これがまたクセになる旨さ!!
ハンダマ
提供:居酒屋 草
アルコール類は前貢にも記載した通り「黒糖焼酎」が主流である。
慶弔時には必ず黒糖焼酎が用意され、一般には水割りかお湯割りでいただく。
主な観光地
菅村的見解でレポートしてます!
フリージアの花
花の蜜をたっぷり含んだ甘い香りがたまりません!!
昔、フリージアの香りのキャンドルを発見し買い占めたほど(笑)
春に見頃を迎え、島のあちこちに鮮やかなフリージアの絨毯が広がります。
スキューバーダイビング
島の魅力といえば、なんといってもこの青い海。
ダイビングのポイントは島内無数にあり、海の透明度は常に20m~40mほど。
12月から4月にかけてはギンガメアジの大群が高確率で見られ、5月から7月はウミガメの産卵期となり海中で多くみられます。
中でもイソマグロの群れがゆっくりと浮遊している光景は圧巻で、世界中でも貴重なポイントと言われています。
その他、イルカやクジラに出逢うこともでき、年中通して様々な海の景色を楽しめる島なのです。
日本一のガジュマル
和泊町国頭(クニガミ)
見てくださいこの存在感!!!
放つイオンと貫禄はタダものじゃありません。
沖永良部北部に位置する国頭(クニガミ)小学校にそびえ立つ、この一本の木。
亜熱帯地方には多く生息するガジュマルという木です。
なんと、樹齢113年!!!
第1回卒業生によって植えられ、平成2年、全国名木百選に選ばれました。
これからも子供たちの成長と安全を見守り続けてほしいものです。
フーチャ
和泊町国頭(クニガミ)
フーチャとは「吹き上げる」という意味。
写真のように、サンゴが浸食され洞窟状になった所があります。
その名の通り、台風時や季節風の強い時にはそこから何十メートルもの潮が吹き上がるというわけです。
この光景、圧巻です。
ワンジョビーチ 和泊町畦布(アゼフ)
白い砂浜、青い海。夏はこれに限ります!!
ここワンジョビーチは遠浅となっているため、遊泳地として多くの人で賑わいます。
砂浜はウミガメ産卵地として保護区域に指定されています。
南洲神社
和泊町手々知名(テデチナ)
西郷南洲翁(※)の遺徳をしのぶ為、南洲翁を祭神として明治35年に建立された。南洲翁は文久2年(1862)、島津久光公の怒りにふれて沖永良部島へ流罪となり、1年6ヶ月牢屋生活をされた翁は常に牢中に正座して読書に耽り、囲外に少年たちを集めて古今聖賢の道を談し、また、凶年に備えての社倉法を教えて島利民福をはかるなど偉大な余徳をとどめた。敬天愛人の思想は、この地で完成されたと、その道の人々が伝えている。
“出典 和泊町役場”
※西郷隆盛の呼称。
タラソおきのえらぶ 和泊町和泊(ワドマリ)
タラソテラピー(海洋療法)をご存知でしょうか?
タラソテラピーとは、海の環境のもと海の資源を活用し、人が本来持つ「自己治癒力」を高めていく自然療法です。
多機能を備えた温海水プール、アロマトリートメントや海藻パックなどのスパ、トレーニングジム等々、日常の健康増進や美容に活用できるリラクゼーション施設となっています。
「えらぶの海の恵み」を心とからだに・・・
自分にやさしく、人にやさしくなれる空間です。
ウジジ浜 知名町芦清良(アシキヨラ)
一度聞いたら忘れないこの名前。
こちらもサンゴ礁の浸食によってこのような岩の形になりました。
ここは、1890年、カナダ船トゥループ号が難破した場所でもあります。
当時の島民の厚い介抱により一命をとりとめたという記録が、
外務省書簡として残っています。
先代の「困った時はお互い様」という温かい精神が、
私たちの誇りです。
ジッキョヌホー
知名町瀬利覚(セリカク)
意味は、ジッキョ(知名町瀬利覚という字の方言名)、ヌ(の)、ホー(湧水)。
昔の人は、ここから湧き出る水を生活用水として利用していました。
写真のように現在でも汲みに来る方も。
この女性の話によると、こうでした。
「無くなった義父が、ここの水で沸かしたお茶が大好きだった。
だから亡くなった今も、仏前にはここの水で沸かしたお茶を供えたい。」
・・・。
なんて幸せなお義父さん。
島の魅力を、また一つ見つけた瞬間でした。
屋子母海岸 知名町屋子母(ヤコモ)
知名町屋子母という字に位置する海水浴場。
ここの魅力は何と言ってもそうめん流し!!
卓上を、そうめんがぐるぐると円状に流れます。
海で泳いだ後に、そうめんをつるつるっと。
そして海水で塩っぽくなった手で、おにぎりをぱくぱくっと。
美味です!!
また、キャンプスペースもあるのでBBQや、花火も楽しめます。
住吉暗川 知名町住吉(スミヨシ)
前述したように、沖永良部には約300もの鍾乳洞が存在します。
その一部に縦穴・横穴ができ、地下水を汲み取ることができるところを暗川(クラゴー)と呼んでいます。明治7年に通路は開かれ、当時の人々の大切な生活用水として重宝されてきました。原型を残す比較的規模の大きな暗川として重要な価値があり、鹿児島県指定天然記念物に認定されています。
このスロープを下った先に、暗川はひっそりと姿を残しています。
その水は音もなく留まり、時に滴る雫がゆっくりと波紋を描く…
下から見上げる外の世界は実に神秘的で、太陽の光で植物が青々と眩しく映える・・・
小さな場所に、大きな感動有り、です。
田皆岬 知名町田皆(タミナ)
知名町田皆にこの岬があります。
40mの断崖で夕日の名所となっています。
高所恐怖症の人には足がすくむかな…
上から海を覗くと、運が良ければウミガメが遊泳してる姿も見られます。
お酒は二十歳になってから。
未成年の飲酒は法律で禁止されています。
当店では、未成年の方にお酒を販売いたしません。