ささやかな夢


夏の終りに

あの曲をこの服を着て弾こう

純白のブラウスに丁寧にアイロンかけながら

ふと思った

まるで木綿のウェディングドレス?

ひとりよがりの(笑)


(7月2日)

そんなに泣いてばかりいると

心の底はブリキになっちゃうよ

錆の匂いがしてくるよ

でも

いつまでも暮れない夕暮れ

ホント、辛いね

あの人にもう嫌われちゃうね、きっと


(7月3日)

恋には障害が必要っていうけど

ほんと、そうかも?

今日の私は心一杯あなたを感じられて

夕暮れ時もちっとも淋しくありません

だから心配しないでね、障害が絆をぐんぐん強くしてくれる

ありがとう、あなた

(7月4日)


あなたがふと向けてくれる

その眼差しのむこうに私が棲んでいるなんて

そんなこと信じられると思う?!


(7月6日)


あなたの歌につつまれて

あなたの声に抱かれて

私は夜ごと繭になって

安らかに眠る


(7月7日)



私があなたに捧げられるものは

ささやかな笑顔だけかな?

今日もせめて心いっぱいの笑顔をあなたへ

(7月8日)

なんの虚飾も無いありのままのそのままの私
無償の愛で私をそ〜っと包んでくれる人に
ほんとうの笑顔を返せる日はくるのかな?
(7月15日)



夕暮れ時
ほんのひととき、私は喋々になって飛んでゆく
全てのものから離れられる
孤独という名の自由
(7月16日)

私も記憶の中になにか他も恋はないだろうかと
一生懸命探してみるけれど
どのページも真っ白、あるいは全く魅力なく
色褪せてしまっていて
一体、恋ってなんだろう?
やっぱりあなたの言うようにこれほど不確かで
あやふやで儚いものはほかにないのかもしれませんね
(7月17日)



今夜はお月様がとってもきれいです!
明日は(もう今日だわ)主人の手術です。
上手くゆきますように(7月20日)

次の瞬間もうこの命は無いかもしれない
誰だってそんな崖っぷちに立ちながら生きている
淋しい
(7月21日


降りてくる

降りてくる

月の光が

透きとおる様に

白く 白く 

私の肌に

降りてくる


(7月24日)

心をまあるくまあるく穏やかに

まるめてみようとしたけれど

その裏は研ぎ紙みたいにざらざらで

こころが擦れて血が滲む

(7月25日)

死をもってしか成就されない恋もある

私は今日で準備OK!

今日一日で

ただそれだけでいい

(7月31日)


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