１３ 着艇、離艇
沖合での本船への着艇や本船からの離艇の要領です。 　着艇も離艇も風の向きや風の強さによってその要領は変わります。 　沖合ですから、微風の時は潮の流れも加味しないといけない場合もあります。 　本船はアンカーを打ち、ほとんど風の方向を向いている場合が多いので、その条件で解説をします。
着艇
本船に接近するときには、クローズで上ってきま す。スタボーの場合は、本船の左スターンをねらって また、ポートの場合は、右スターンに向かって上ってきます。 　風が強い場合は本船から半艇身、中風の場合は １艇身で、微風のときはさらにはなれたところで、メ イン・ジブシートを緩めてシバーさせます。本船のス ターンに当てないように、ティラーを押して風位に 立ち着艇させます。 　アビームで近づく場合も一旦クローズで登ると艇 速を落としやすいです。
離艇
本船から離れる場合には、スキッパーは本船側 に乗艇します。風を利用して、シバーのまま（舵は 中立）　①後退します。本船のスターンと並んだと ころで、②ティラーを押し、波舵でクローズの位置 まで後退します。③メイン・ジブシートを引き、風 を受けて走り出します。 　本船の右側から離艇する場合も、スキッパーは 本船側に乗艇します。①、②、③の要領は同じで す。ポートで風を受けて走り出します。 　着艇も離艇もスキッパーが本船側になっているこ とがポイントです。

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