百年先の子々孫々に引き継ぐべく
塩竃神社御社殿改築の御奉納を受け付けております



塩竃神社御社殿改築趣意書



当時、御船手のあった天保山河口から武村一帯は海岸地帯でありました。
寛永五年(一六二八年)―今からおよそ三七四年程前、第十八代藩主島津家久が勧請なされ、延宝八年(一六八〇年)九月に記された棟札には、
「鹿児島の塩屋村(現在の新屋敷町)に鎮座なされ塩竃明神という。ここには塩土翁を祀りこの塩屋村の守護をなされる神霊である」と記されており、この海岸は塩田地帯で古くは製塩事業や漁業を営む人が多く、そのため村民の信仰が特に厚かったことが伺えます。
また、寛政五年(一七九三年―二〇九年前)武村より塩屋の浜に遷座されました。御祭神は塩土老翁命
(しおつきのおきなのみこと)別名、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)です。
地方開拓の祖神として、物事のはじめに災害を祓い、万事最も尊い方へ導き給うとされ現在でも交通、航海、安産、建築、土木、農事業、水産業、開業、開運の神様として広く崇敬をうける由緒ある神社であります。
幸いにも今日あることを得ましたのは、多くの先達者の加護により、地元氏子・崇敬者を始め、神社に寄せられる篤志の方々の絶大なるご支援によるものと感銘するところであります。

現在、当社殿は戦前の建造物で屋根の修繕工事等、幾度かの改修を重ねてまいりましたが、このまま放置することは難しい現状で、今は社務所も無く御社殿改築に合わせ社務所建設が急務となっております。
このような状況で社務所は神社独自で改築準備を進めて参りましたが、より御社殿・境内施設等との有効利用をはかるべく、社殿、鳥居の移設、手水舎の改築等境内施設の拡充・整備を一層図り、改築を同時に行うことに役員総代の方々の賛同を得て決定致しました。
御社殿等境内の整備事業につきましては氏子・崇敬者各位の御賛同を戴き応分の浄財を御寄進賜りたくお願い申し上げる次第でございます。


               平成十四年一月吉日
                                     
                         塩竃神社宮司 宮田一男
                         奉賛会 会長 山下政廣
                         塩竃神社 責任役員一同


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