関連資料
「自動対外式除細動器(AED)について」

AEDとは、自動体外式除細動器の略語です

 心電図を自動的に解析して、電気ショックに必要なエネルギーを自動的に設定してくれます

↓

誰でも、迅速かつ安全に電気ショックを行うことができる機械

AEDを使えるようになることで、目の前で心臓が停止した患者さんを発見した場合、救命率が劇的に上がります!


除細動か1分遅れるだけで、致死的な不整脈に伴う心臓の停止からの生存率は、約10%ずつ減っていく。

心臓の停止から、5分後の除細動で約50%の生存率、10分後には約10%にまで生存率は下がる。

↓

適切な心肺蘇生、AEDを用いた除細動ができることで生存率は飛躍的に上昇する


正常な心電図
グラフ:規則的に繰り返される波形

異常な心電図
グラフ:不規則に小刻みに震えている
心臓が小刻みに震えている状態
全身に血液を送る心臓のポンプの働きができない

↓

このような一刻を争うような心臓の異常事態にAEDは自動的に解析してくれます


どのような時にAEDを使用するか?

  • 反応がない(刺激をしても応答がない)
  • 呼吸がない
  • 循環のサインがない(脈が触れない、咳をしない、休動がない)

肩を叩いで“大丈夫ですか!”と声をかける

呼吸を確認する“見で”、“聞いて”、“感じて”


実際にAEDを使用してみましょう!

1 AEDに電源を入れる

  • まずは電源を入れましよう
  • 音声の指示がはじまります

*機械の種類によって多少違いますが、電源スイッチは分かりやすい場所にあります。


2 電極パツドを貼る

  • 倒れている患者の胸に電極パツドを貼ります
  • 一方は右の鎖骨の下、もう一方は左乳頭の左下に貼ります

*汗をかいている場合や胸毛が濃いと電気が流れにくいです
タオルやハンカチで皮膚を拭いたり、必要に応じて胸毛を剃ることも必要です


3 心臓のリズムの解析

  • 揺らしたり、動かしたりすると、うまく解析できなくなります

4 患者から離れて、SHOCKボタンを押す

  • SHOCKボタンを押す前に、“患者さんから離れて!”  と叫ぶ

周囲の確認、自分が触れていないことを確認します


ショックの適応あり

3回の除細動を行っても、反応が戻らない時には、すぐに60秒の心肺蘇生を行います。

ショックの適応なし

循環のサインを確認します

(循環のサインがない場合)
→心肺蘇生を開始する
(循環のサインがある場合)
→呼吸の有無を確認する
呼吸がなければ、10〜12回/分で息を吹き込む
→安静に回復体位をとる
©Mori Yasuo all rights reserved