2006年8月のプロバンスでのあおみの行動記録

 フランス、プロバンス地方でのあおみの活躍一端を写真で紹介しよう。

1.フランクフルトからプロバンスの天文台まで


図1−1:フランクフルト中央駅
夜の駅って素敵。ところでフランス行くのにどうしてドイツにいるの?
「飛行機の都合でこうなっちゃたの。それに、フランスの後、チェコに行く都合もあって、 こうなったんだから、つべこべ言わないの。」
ま、いっか。あおみあこがれの寝台車に乗れるし。 出発は何番線かしら。
「掲示板に出てるから見てごらん。」
あ、あそこよ。もうじき入線だって。急ぎましょう。

図1−2:寝台車の前で
これが寝台車よ。ワゴンリだわ。
「いや、その、ワゴンリ社のじゃなくて、普通の寝台車だよ。フランス国鉄のT2クラス。」
え〜っ、そうなの。ま、でも個室なら許すわ。

図1−3:寝台車の車内
これが車内。思ったより狭いわ。日本の寝台車とあんまり変わらない感じ。 あ、ワインなんか買い込んでる。車内で飲むつもりでしょ。

図1−4:寝台で、くつろぐあおみ
あおみは上段ね。おじさんはママと下段に寝なさい。
「そんなの狭くてやだよ。」
贅沢言わないの。
「どっちが?」
目が覚めたらパリ!次はTGVよ。乗り換えは?
「到着が東駅だからリヨン駅まではメトロ2本乗り換えだよ。」
えーっ不便じゃない。それに途中が階段だらけだわ。パリってバリアフルね。 で、TGVが何編成もいるけど、乗るのは何番線のやつ?
「う〜ん、発車5分以内の列車しか書いてないねぇ。」
じゃ、わからなの?それで掲示板の表示が変わると人がぞろぞろ移動するのね。 あ、出たわよ。なんだ、30分前から停まっていたやつじゃない。

図1−5:TGVデュプレックス車内
で出発よ、ってもう乗車しちゃっているじゃない。 有名なリヨン駅の時計台とか、「ルトランブル(青列車)レストラン」は? それに、2階建てTGVだってまだだよ。
「もう発車しちゃうよ。」
ちょっと、せっかくの2階建てTGVなのに、写真撮れなかったじゃん。

2.オートプロバンス天文台


図2−1:オートプロバンス天文台のドーム
やっと着いたわ。TGVの駅から自動車で2時間もかかるなんて!
でも、朝の天文台は気持ちが良いわ。ドームがジュラルミン製できらきらしていてきれいなの。

図2−2:190cm望遠鏡
で、その中にあるのが、この望遠鏡。 英国グラブパーソン社1958年製なんだって。 なんでも岡山にある188cm望遠鏡のお兄さんに当たるらしいよ。

3.プロバンスの田舎町


図3−1:丘の上の町からの眺め
ここは天文台のそばにある丘の上の町なの。 プロバンス地方の昔の町はみんな丘の上にあるんだよ。 敵が攻めてきたときに守りやすいからなんだって。
「あれ、天文台は?」
あおみの仕事はもう終わりなの。

図3−2:お土産で売っていたラベンダーのかご
ラベンダーの畑がいっぱいあって、今が収穫期なんだって。 一番の売り先は薬味らしいけど、こうやって花籠にして売ってたりもするの。 こうして嗅いでいると幸せな気分になって、タイムトラベルできるの。
「お前は、芳山和子かい!」
でも、半日も経たないうちに、かごが壊れてきたの。 さすがフランス製ね。

4.ラ、マルセイユ!


図4−1:マルセイユの町。
さ、おじさんの仕事も終わって、マルセイユの町に出たわ。 フランス第2の都会で、古代ギリシアの植民都市が起源なのよ。 ローマ帝国より古いんだから。
町の真ん中にはヨットハーバーがあるの。旧港って訳されていたから、 きっと、モレル商会はここにあったのね。
「それって小説の話じゃないの?」
いいのよ、ひたっているんだから。さ、これから、あの教会まで登っていくのよ。 「うへーっ!」

図4−2:ノートルダム・ド・ラ・ギャルド教会
丘の上まで真っ直ぐな道でどんどん登っていくのよ。 おじさん、だらしないわね。あおみはこんなに元気よ。
「本当は、これ降りてくるときの写真じゃなかったけ?登りはバスに乗ったろう。」
いいの!この順に写真を観てもらう方がわかりやすいのよ。

図4−3:ノートルダム・ド・ラ・ギャルド教会からイフ島を望む。
教会の入り口は、さらに登ったところ。入り口前の広場が見晴台になっているわけ。 例のイフ島もここから見えるの。ほら。
これなら泳げそうよね。
「やってみる?」
あおみは泳がないの。
「泳げない、じゃないの?」

図4−4:シャトーディフ
で、やってきたのがここ、イフ城。イフ島にあるの。
「でも、タイトルは、ディフだけど?」
いいのよ、フランス語だから。

図4−5:イフ島から観たマルセイユ市街。
ね、こんなに近いの。でも、海が荒れると今でも遊覧船が欠航しちゃうの。 だから行くのはけっこう大変なのよ。

図4−6:脱獄を企てるあおみ。
あ〜ん、あおみもつかまっちゃったわ。 でも、かねてより調べが着いているファリア神父の抜け穴を使って…。あれ?
「残念でした、抜けた先はダンテスの牢だよ」
そんなぁ、ちゃんと原作読んでおけばよかったわ。

図4−7:故郷に思いをはせる
はぁ。あそこに愛しのメルセデスが…。 「路上駐車でもしてきたの?」
ちがいます!ひとがせっかく浸っていたのに…。

図4−8:マルセイユでは市電建設中!
ヨーロッパの町のくせに地下鉄だけで路面電車がないと思ったら、 こんな風に建設工事をしていたの。 いっぺん、廃止しちゃったのだけど反省して、建設中なんだって。 今年中に開業するらしいよ。 日本でも反省する町ができればいいのに。

図4−9:ロンシャン宮殿
路面電車の工事道を進むと、ここに出たの。 公園になっているんだけど、夕方になると門が閉まっちゃうので、 入り口のここしか見れれなかったの。 元々は貯水池だったんだって。なので、滝の噴水があるの。

図3−10:マルセイユ、ビューポールの夕日
あ〜、すっかり地中海って気分よね。

5.マルセイユのご飯


図5−1:うまそうな魚
すずきの塩焼きだよ。すんげーうまいの。さすが地中海料理!

図5−2:元祖ブイヤベース
ああ、良い香り。
「う、うっぷ。」
どうしたの、このお店のが世界で最初のブイヤベースなんだよ。 ムール貝とか蟹とかたっぷりでおいしいよ。
「…(ばったり)」
おじさん、貝とか蟹とかのにおいを嗅ぐとキモキモになっちゃうんだって、可哀想ーっ!

6.次はドイツ


図6−1:マルセイユ駅から出発。
ここからの移動はあおみあこがれの夜行列車。 一番後ろの、この1等車に乗るんだよ。 あれ、でもこれ2段寝台だけどカーテンがないわ。 下段には知らないおじさんが寝てるし。
「これはクシェット。簡易寝台っていって、日本のB寝台(開業時は3等寝台車)の原型に なったクラスなんだよ。下段のおじさんは、始発のニースから乗ってきたんじゃないかな。」
なんかだまされた感じ。でも、窓の上の線は黄色だから1等車なのはそうらしいわね。 隣の窓上の線が緑の簡易寝台車は3段だったし。しかたがないから我慢してあげる。

図6−2:車内の掲示。
こんなステッカーが貼ってあったの。ヨーロッパはいろいろな言葉の人が 同じ列車に乗るので注意や掲示は絵が多いんだ。 これは、なんだかわかるよね。それだけじゃなくて、絵柄もかわいいよね。

図6−3:列車の出入台で
列車の行き先札だよ。フランスの夜行列車は、今は、ほとんど全部、 コレイル・ルネーアって愛称らしいわ。 あおみが乗ったのは、このストラスブール行き。 最初は複線の左側を走っていたのに、朝になったら右側を走っているのにはびっくり。
「ドイツ国境に近いからだよ。きっと、この区間を敷設したのはドイツなんだろうね。」
夜が明けたら、列車は1時間遅れ。いったいどこで遅れたのかしら。 ストラスブールでは2時間くらい時間があったはずなのに、もう乗り換えの列車が出ちゃうわ。
ライン川を渡ると、もうドイツ。ドイツは列車があまり遅れないからフランスよりは安心ね。

図6−4:ICEの食堂車
で、ICEに乗り換えたら、とたんに食堂車へ直行だわ。
「だって、夜行なのに食堂車が無くて腹ぺこだったんだ。」
満腹でも食堂車だけは行くくせに。

7.フランクフルト


図7−1:フランクフルトの市電
フランクフルトにも市電があるの。かっくいい。
「あおみは市電好きだね。」
そりゃそうよ。都会人ですもの。市電も走っていないような田舎はきらいなの。
で、どこ行くの?

図7−2:ゲーテ博物館
ここどこ?
「文豪の博物館だよ。」
NECのワープロなんて見たくないわ。
「そんなネタ、わかる人いないよ。そうじゃなくて、ギョエテの家だよ。」
ギョエテって誰のことだとゲーテ言い。

図7−3:商品取引所前で
あ〜ん、牛にぶら下げられたわ。
「攻めの牛と守りの熊っていうんだって。」
知らないわ、そんなの。
「だって、君のママがそういっていたよ。」
さすがね。それより、お腹空いた。ソーセージ食べさせて。
「じゃ、駅に戻って、空港へ行こう。」

図7−4:ICE3型
空港駅までしか行かないのに何でICEに乗るの?
「だって、3型だよ。先頭に乗らなきゃ。」
あ、こういうことね。運転席かぶりつきで前まで見えるから乗ったのね。
「300km/hの区間が無くてがっかり。」
そんなにスピード出したら空港駅通り過ぎちゃうよ。次で降りますよ。

フランクフルトから飛行機に乗ってプラハへ