2006年8月のプラハでのあおみの行動記録

 プラハでのあおみの活躍一端を写真で紹介しよう。

1.市内中心部で


図1−1:市民会館
ここは、プラハの中心部、共和国広場前の市民会館だよ。 この町は地震も戦争もなかったので昔からの建物がいっぱい残っているんだ。 建築の博物館っていうんだって。

図1−2:火薬塔
その近くにある火薬塔だよ。英語でパウダータワーっていうんだって。 白粉で化粧するための塔かと思ったわ。 昔、火薬庫に使っていたことがあるんだって。

図1−3:天文塔
ちょっと歩いたところにある塔なの。プラハは塔が多いので 100の塔の町ともいうんだよ。 この中で天体観測していたんだって。今でも、学生実習で使っているらしいの。
途中の階にある、コペルニクスとチコの時計仕掛け太陽系模型が素敵なの。 でも、写真はだめなんだって。ちぇ。

図1−4:天文塔から観たヴルタヴァ川方向。
てっぺんからの見晴らしは抜群でしょ。だけど、案内人付きツアーでしか 登らせてもらえないから、予約しないとだめなの。 ほら、ここからも塔が3つ見えるでしょ。

図1−5:プラハ名物の天文時計だよ。
正午にはすごい人だかり。でも、始まっても窓から人形が出て、ちょっとこっちを向くだけなの。 みんな「えっ、これで終わり?」っていう顔して帰っていったわ。 1時間ごとにやることは同じなの。
で、本当の見所を教えてあげるね。 上の文字盤とその周りの輪っかを見ると、日の出日の入までの時間とか、 太陽がいる星座とか、今日の昼の長さとかいろいろわかるんだよ。 そうそう、月齢もわかるんだ。我々、ウサギにとっては大事な情報だよね。

図1−6:エステート劇場
天文時計のところからツェレスナー通りを少し行くと、カロリヌムの近くに この劇場があるの。世界で最初にドンジョバンニを上演したところなんだって。 え、今日のはもう売り切れ? どうしよう。

図1−7:国立マリオネット劇場。
で、代わりに行ったのが、このマリオネット劇場。 図書館の地下にあるので、反対側の通りから行くとすっごくわかりにくいの。
これから、ここでドンジョバンニを観るのよ。 雨が降って、火が出て、そりゃあもう大騒ぎなんだって。 台詞はイタリア語のままなんだけど、言葉がわからなくても話がわかるように 作ってあるんだって。楽しみ、楽しみ。

図1−8:これがマリオネット劇場の舞台だ!
で、これが中。 ねぇ、おじさんの後ろ頭で見えないよぅ。

2.王宮とその周り


図2−1:正門で衛兵交代を観よう。
衛兵交代があるから見に行ったの。ほら。
あ〜ん、人だかりでなんにも見えない。 邪魔だからって見物人が追っ払われているわ、いい気味。

図2−2:聖ヴィード大聖堂。
王宮の中の大聖堂だよ。狭いから煽りでないとてっぺんまで写らないの。
地下も入れるし、塔のてっぺんも登れるんだって。
ミュシャのステンドグラスはきれかったわ。

図2−3:黄金の小道。
昔、錬金術師が閉じこめられていた町なんだって。 彼らの努力で、ヨーロッパでも磁器が作れるようになったらしいの。 でも、報われなかったらしいの。
理系の人って、できなかったことをできるようにしてくれて素敵なのに、ひどいよね。
理系の人が開発した新しい科学や技術を使って人々を幸せにするのは文系の人の仕事なのに、 どうしてちゃんとしてくれないのかしら。

図2−4:聖母教会(ロレッタ)
王宮西の電車通りに行く途中にあるの。 ロレッタともいうらしいわ。

図2−5:チコとケプラーの銅像
電停の隣にあるの。名前しか書いてないから誰だかわからないんじゃないかって? この2人を知らない人がいるなんて信じられないわ。学校で習ったでしょ。
左のチコが持っているのは三角定規じゃなくて、六分儀っていうんだよ。 昔の天体観測の装置なんだ。

図2−6:ストラホフ修道院の文書館
そこから、ちょっと歩くと、ここに着くの。 昔の本や地球儀があって、中世の学者の住処って感じがしたわ。

次は、王宮の裏山の公園に行くね。


図2−7:プラハ名物エッフェル塔で〜す。
公園の中に立つエッフェル塔。万国博覧会記念で建てられて建設当時は高さ300m!
「それ違うんじゃない?」
実は、パリのを真似して博覧会の時に作ったんだって。 ミニチュア版だからエレベーターがないの。登ると疲れるからパス!

図2−8:プラハの天文台だよ。
その隣にあるのが天文台。 こういう望遠鏡があって、親切なお兄さんが説明してくれるんだ。

ドームの内側には世界各地の天文台や望遠鏡の写真が貼ってあるよ。
「コレハ、ナンベーニアル デンパボーエンキョーでぇす。」
知ってるよ。あおみ行ったもん!
「アナタ、何者デスかぁ?」

本当は、山からケーブルカーで下りるはずだったんだけど工事中。
仕方がないのでチクチク歩いて下りることになりました。

図2−9:踊る大捜査線じゃなくて、踊るビル
で、そこから市電でヴルタヴァ川を渡ったところのそばにあるのが、このビル。
結構、有名らしいよ。
あ、隣で踊っている人がいる、と思ったら…
ちょっと、恥ずかしいから止めて!

そうそう、市内を貫通している川は日本ではモルダウの名で知られているけど、 正式にはヴルタヴァ川っていうんだよ。 この写真だと写っていないけど、この通りの右に沿って流れているんだよ。 結構広い川なんだけど、セーヌ川やテームズ川といっしょで河原がないんだ。 多摩川なんていつもは水が流れているところより河原の方が広いのにね。
おじさんはドナウ川とごっちゃになっていたらしいけど、 それは全然別の川だからね。ここ、試験に出ますよ。

3.路面電車と博物館


図3−1:地下鉄乗り場
プラハには地下鉄が3本あるんだよ。 乗り場へ下りるエスカレータがこれ。
なんか変だよね。だって、ポスターが斜めに貼ってあるんだよ。
でも、3日くらいいると慣れちゃうから不思議。

図3−2:颯爽と街をゆく路面電車。
かっくいー。やっぱり、ヨーロッパの街は路面電車が走っていていいわ。 プラハには20系統以上もあるんだよ。
それも、電停に時刻表があって1分違わずやってくるんだ。すごいよね。
その秘密はこれ。自動車は線路に入るのが原則禁止なの。 なので、スイスイ。
しかも、いざというときは救急車とかがぶっ飛ばして走ったりもするの。 合理的!

図3−3:レトロ路面電車。
日曜日には、こんな昔風の電車が特別に走るんだ。 昔風って言ったけど、ホントに昔の電車なんだよ。

図3−4:レトロ電車の車内。
これがその車内。始発駅から乗ったんだけど、全員、終点まで乗り通したわ。 みんな鉄だったのね。
おじさんの友達は車掌さんに気に入られてたみたい。

図3−5:路面電車博物館。
で、この昔風電車は博物館に保存してあるの。 だから、始発駅はこの博物館なんだ。
「僕の隣にいるの誰?」
おじさんのおともだちでしょ。いわゆる“鉄トモ”ってやつ?

図3−6:路面電車博物館の中。
で、こんな電車がどっさり。 1時間は遊べるよ。
あ、待って。絵はがき買うから〜っ!

図3−7:産業技術博物館の大ホールでーす。
次は、この博物館だよ。 街の中心部からみてヴルタヴァ川の北側にあるんだ。
ここのお目当ては、宮廷列車。

図3−8:宮廷列車のエンブレム
エリザベートのためにフランツヨーゼフ1世が作らせた客車の最後の1両なんだって。 実物だよ。
「車内の写真は?」
自分で行って観なよ。
「なんたる傲慢!」
だって、うまく撮れなかったんだもの。

4.ビシュラってどこ?

次は街の南部に行きまぁす。 目的地はヴィシェフラド。 あれ、でも地下鉄の放送は「ビシュラッ!」って言っているし…。
「ほら降りるよ。」
チェコ語は難しくて聞き取れないわ。

図4−1:ヴィシェフラドの入り口。
ここにはきれいな礼拝堂と墓地があるんだ。墓地には有名人がいっぱい。 ミュシャ、スメタナ、ドボルザークの他に、カレル・チャペックのお墓もあるの。 カレルのお墓は本の形してるんだよ。有名なので彼の名前にちなんだ橋がヴルタヴァ川に架かっているのよ。
「あれは、チャペックよりずっと昔の王様、カレル4世にちなんでいるんじゃなかったっけ?」
でも、あおみ的にはRURの方が有名なの。
「その劇、観たことないくせに」

図4−2:聖マルティン礼拝堂の入り口。
ほら、きれいでしょ。ヴィシェフラドにある礼拝堂の入り口だよ。 内装が全部フレスコ画でとってもきれいなの。 あんまり紹介されていないから穴場よ。

図4−3:IAU総会だよ。
じゃーん。これが国際天文連合の総会会場だよ。 今日は歓迎会が開かれるの。
「君、出席して良いの?」
歓迎会だけは、お供も入って良いの!
世界広しといえども、IAU総会に出席したうさこは私だけよ。

図4−4:懇親会の会場。
これは、数日後に開かれた懇親会の会場なの。 1891年に、建国100年記念博覧会を開いたときに建てたそうよ。 で、建築100周年で1991年に改修したんだって。 実は、図3−3のレトロ路面電車を撮影したところの直ぐ隣なの。
どこを見回しても天文学者とその家族ばっかし。

5.プラハのご飯


図5−1:怪しい香りだわ
あれ、チェコといえばビールじゃないの?
「ん?プラハで梅酒もよいかなって思って、Plum wineを頼んだんだ。」
なんか違うみたいよ。
「謎の酒だね。」
さぁさぁ、とりあえずビールよ!
まず、これを飲みなさいって出されたけど、何?
あ、なんかすんげー強そう。 食前酒なんだって。でも、薬みたいな味。



図5−2:チェコといえばビール
これはいいから、ぴーぼ、ぷろしーむ!
あ、来た来た。琥珀色、飴色、黒となんでもありで、ご機嫌なの。

ぷはぁー、おかわり!
ウメドヴィドクもウフレクーもピヴォボルスキードームもノヴォムニェストスキーピヴォバールも、お勧めよ。 ところで、お店の名前の先頭にある「ウ」って何なのかしら?


図5−3:スープとぐるぐるソーセージ
メニューのほとんどの料理にグラム数が書いてあるのはちょっとびっくり。 ドイツでも量が数字で書いてあるのは飲み物だけだったもの。
上はグラーシュ。でも、それってハンガリー料理だよね、確か。
下はぐるぐるソーセージ。メニューにcmで量が書いてあるので何って思ったけど直径だったらしいの。

図5−4:クネドリーキと肉
プラハはどこのお店も同じような料理ばかりでちょっと飽きたわ。 だいたいが、こういう料理。クネドリーキって付け合わせの蒸しパンみたいな食べ物なの。 でも、なんか粉粉したジャガイモって感じでなんかちがうーって感じ。 素直に芋だけかパンだけの方が、あおみは好き!

図5−5:食後の緑茶
グリーンティーあるよと言われて注文したら来たのがこれ。 なんでカタカナとロシア語とチェコ語で書いてあるのかしら。作っているのはどいつ?
「そうだよ、produced in Germanyって書いてある。」
かーっ、駄洒落っ? でも日本茶ブームらしいよ。あちこちの喫茶店に日本茶があったもの。 日本からも輸出すればいいのにね。
「ほらほらさっさとザブラチンして!」
もう帰るの? おにーさん、ザブラチンプロシーム! えっ、そんなにするの!?
今日はだいぶつかったからなぁ。
「なに、つぶやきシローのネタやっているの!日本に帰りますよ。」