母子生活支援施設は、児童福祉法に定められる児童福祉施設です。 18歳未満の子どもを養育している母子家庭、または何らかの事情で離婚の届出ができないなど、母子家庭に準じる家庭の女性が、子どもと一緒に利用できる施設です。(特別な事情がある場合、例外的に入所中の子どもが満20歳になるまで利用が可能です。

●千草会基本理念
   
慈愛
 人間愛に基づき
 人の艱難を見捨てず
 母子福祉の向上を目指す

 
 1.利用者の基本的人権を擁護すると共に自立支援に努める
 2.職員の資質向上に積極的に取り組む
 3.DV被害者等への支援を積極的に行う
 4.各関係機関、団体及び地域との連携を強化する
 5.法人の運営や経営の透明性を確保する

施設名      ・母子生活支援施設 千草寮
         ・母子生活支援施設 第二千草寮
設置主体     ・社会福祉法人  千草会

経営主体     ・社会福祉法人  千草会  理事長 徳田 隆士(R3.6.17就任)
開設年月日    ・昭和29年5月21日
所在地      ・鹿児島市

沿 革    
         昭和29年 5月  千草母子寮8世帯で開設 鹿児島市原良町
         昭和33年 1月  14世帯        現在地に移転
         昭和45年 5月  社会福祉法人 千草会の認可を受ける
         昭和46年 4月  17世帯に定員変更
         昭和58年 4月  20世帯に定員変更
         平成 9年 4月  子育て短期支援事業(緊急一時保護・鹿児島市との委託契約)を開始
         平成16年10 第二千草寮開設
         平成17年 4月  配偶者暴力被害者一時保護事業(婦人相談所との委託契約)を開始
         平成24 4月 千草寮全面改築
         

●法的根拠       
         児童福祉法

         法第38条では「配偶者のない女子又はこれに準ずる事情にある女子及びその者の監護すべき児童を入所させて、これらの者を保護すると
        ともに、これらの者の自立の促進のためにその生活を支援し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設とす
        る」とあります。具体的には以下事業内容等をお読み下さい。

●事業内容        (1) 生活相談援助(母)

・生活設計(就労・家事・育児・健康・金銭トラブル・他の心配ごとや結婚など生活全般について援助にあたります)
 ・母の家族関係の調整修復
 ・子の父に対する調整(緊急避難などは警察の導入もあります)
 ・教養の向上、自立準備(公営住宅・転職・転校・制度資金の活用等)
 ・専門諸機関との連携による援助

(2)
 学童育成

 ・学習指導、生活指導(基本的生活習慣)
 ・遊びを中心とした育成、行事による育成
 ・地域児童の受け入れ交流(キャンプ・ラジオ体操・行事招待など)

(3) 施設内保育

 ・原則として満1歳から就学までの乳幼児を寮内で完全保育(人格形成の重要な時期を最も家庭に近い環境を形成して情操豊かな保育をめ
 ざします)

 ・保育時間は就労に合わせて対応。年中無休です。残業による延長保育、病児保育等もケースバイケースにより受け入れています。

(4) アフターケア

 ・退寮した母子が遭遇する生活問題の相談に応じ援助する。(自立退寮しても、相談相手が少ない母子の精神的支柱となり、真に福祉が結
 実するように見守ります)

 現在住んでいる所を管轄する福祉事務所が窓口となります。
 福祉事務所には、母子家庭の相談窓口があり、相談内容をふまえ、適切なサービスや施設について説明を受けられます。母子生活支援施設の利用申し込みも、これらの相談の中で進めることになります。