ほおずきは夏の終わりのさくらんぼ

(8月21日)



この夏の結晶のよな実を結び

秋へと急ぐ百日紅花


(8月30日)



ひと朝の花の命よあなたへと

とどけとどけと天上の青



今朝はほんとうに美しいコバルトブルーの朝顔がたった一輪咲きました。
この青色をどうしてもお届けしたくって萎んでしまわないうちにと
もう夢中で絵筆をとりました。

(9月10日)



秋の野山に独り佇めば虫たちの大合唱。飛び交うトンボたちには今にも
ぶつかりそう、まるで生き物の大都会です。人間の作り出した独りよがりの
都会の喧騒とは異次元の。その様子をひとかけらでもお届けしたいと願った
のですが、想いばかりが先走り上手く絵筆が走ってくれませんでした。
たわわに実った稲穂の黄金色に彼岸花の赤はなんとも良く似合います。
豊穣の秋、この日本という国に生まれたことに心から感謝ですね(^−^)!
(10月4日)



秋に咲く花には来るべき冬に備えてそれだけでとても
逞しい強い意志を感じますね。
そっと花束を手渡すように心を込めて描きました。



秋なのに向日葵のよに背伸びして

あかるいほうへあなたのほうへ


(10月9日)



話したいこと伝えたいこと次から次へととめどなく溢れてきて
どうやらふたりのおしゃべりいつまでたっても止みそうにありません(^^;)
(10月31日)

雑記
私は描こうとする花と実際に向かい合わないとなかなか絵筆が進みません。
花の「気」をいただく、というのでしょうか。たいしてきちんと見てるわけでもないけど
そこにその花がなければ描けないのです。花の「気」の風をほんの少しでも
感じていただければ幸いですが。あまり気負わずにのんびり
季節の日記を記すつもりで日々を精進してゆけば、いつかはほんの少しでも
その域に手が届くのでしょうか?感性を磨くということはふいにどこからか
吹いてくる風を受け止めるみたいに、自分の意思などとは
どこか別の次元のような気がしますが。






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