ポピーの花びら

菜の花たまご抱きしめて

さあ今日も

舟を漕ぎ出そう

羅針盤も地図もない



絵を描き始める時、私には羅針盤も地図も
なにひとつ行き先を示してくれる道標なんてありません。
ただ心に燃え滾る情熱だけを頼りに今日も真っ白な画用紙に独り舟を漕ぎ出すだけ

(2月28日)




青空へとどけよ祈り


白木蓮の咲く様はまるで一心に空へ向かって何かを祈っているようです。
(3月12日)




お誕生日のお祝いに大きなカサブランカの花束をいただきました。
その一輪が今朝ポッと花開きました。その様子があまりにも美しかったので
絵に描いてみたくなりました。けれど花びらは白い宇宙のようにどこまでも広く
そして雌しべと雄しべは恋人たちの時を刻む時計のように不確かで
この花の命への道のりは遙かに遠い気がして途方に暮れてしまいました。

(3月15日)




この花には遙か手は届かないとわかっているのにピンクの彼岸桜を
描くはずが知らず知らずのうちに桜になっていました。いつか見た
千鳥が淵の夜桜に想いを馳せながら(3月22日)

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