南隅地区の滝

 錦江町と南大隅町をエリアとする南隅地区。
 旧市町村でいうと大根占町、田代町、根占町、佐多町になります。
 西側は海から2〜3q内陸に向かうと断崖が続いており、神ノ川、雄川、赤瀬川などに大きな滝がある。
 また、南東部には広大な照葉樹林帯が広がり、 深い山中には見所のある滝が満載である。

◆カウント
滝かな?クラス
滝だね〜クラス
見所あり滝クラス
エクセレントor苦労した滝クラス
スペシャルorとても苦労した滝クラス



大川前門の滝 (仮称) 
河 川 名 大川
推定落差 8m
場所など 南大隅町辺田
撮影日 2007.5/12
 旧根占町と旧佐多町の境を流れる大川にある。
地図にも載っていないちょっとした滝。
 海岸沿いを走る国道269号線に大川が掛かる辺りに田があり、その一番上の田までいくと田に引く用水路がある。そこをとおり川岸まででると、あとは川を遡っていく。
 この滝までは増水していなければ、浸かることなく20分ぐらいで行けたと思う。
 目指す「大川の滝」はこの奥にあり、滝の左岸の崖を巻いて上流を目指す。
大川の滝
河 川 名 大川
推定落差 25m
場所など 南大隅町辺田
撮影日 2007.5/12
 上記,「大川前門の滝(仮称)」のさらに上流にある。「大川前門の滝(仮称)」の上より約20分ぐらいかかったと思う。ここまでくるには水に浸からないと来れない。滝の周辺に行くとミストが舞い上がり雰囲気があるが,上流に,一大畜産基地があるかと思うとあまり浴びようとは思わない。
 2万5千分の1の地図では滝の位置が記されており,また「三国名勝図解」にも記されているが地元でも見た人は少ない。
 滝は曲がりくねった狭い峡谷の奥にあり,側面・滝上部から滝を見るポイントは無い。沢沿いに登り近づくにつれ地鳴りみたいな音が聞こえる。
 自分の中ではNo.1の滝。
小浜の滝 (仮称) 
河 川 名
推定落差 30m
場所など 南大隅町小浜
撮影日 2000.8/19
 雨が降ったときのみ現れる。
 地元の人に聞くと昔は水量が安定した滝だったという。
 旧根占町市街地を抜け、国道269号線の道の駅からから数百m佐多方面に進んだ小浜のバス停辺りで山の中腹に見える。
 写真は、IXYデジタルの1代目で撮ったもの。


馬籠の滝 (仮称) 
河 川 名 郡川(滑川)
推定落差 20m
場所など 南大隅町東山崎
撮影日 2007.5/12 2003.2/16
 道路からも見えるが,周囲の木々,竹が邪魔をする。滝の上には簡単に近づける。
 2万5千分の一の地図では「郡川」だが,すぐ上の橋の欄干には「滑川」とある。
 旧佐多町役場から佐多岬に向かい最初の信号を左に曲がり馬籠集落へ登る。登ったら県道564号線を浜尻に向かって下っていき緩やかなカーブを曲がった辺りで振り返ると上の写真の様に木々の間に滝筋が見える。
馬籠の滝その二 (仮称) 
河 川 名 郡川
推定落差 5m
場所など 南大隅町東山崎
撮影日 2003.2/16
 郡川01の約600m下流にある。道路から直接は見えないが気配があり,道路脇の藪を少し下りるとある。周辺にはゴミなどが捨ててあり,あまり接近しようとは思わない。
郡の滝 (仮称) 
河 川 名 郡川 (宮本川)
推定落差 15m
場所など 南大隅町郡
撮影日 2007.10/28
 これも地図上では「郡川」となっているが近くの橋の欄干には「宮本川」となっている。
 県道564号線の郡小辺りからこの滝の上流へ向かう道があるが、そこからこの滝を見ることはできない。この川の左岸から川の中を進むと約15分ほどで到達できる。
 思ったより簡単に行けたが、途中スズメ蜂がうろついていた。
大中尾林道の滝(仮称) 
河 川 名 湯之谷川?
推定落差 15m
場所など 南大隅町猿坪?
撮影日 2007.5/12
 県道74号線を大中尾から辺塚へ下る道沿いに南西に向かう大中尾林道が繋がる。この林道は最終的に県道68号線に繋がっているが、現在は通り抜けできないとのこと。(約10年前は道を塞いでいた倒木の脇を無理矢理抜けたことがあったけど)
 その林道を3〜4qほど進んだところで谷の反対側からこの滝が見える。
 ものの本によると、この下流にも大滝が2つぐらいあるそうだ。


佐多林道の滝(仮称) 
河 川 名 辺塚川右俣?
推定落差 30m
場所など 南大隅町辺塚?
撮影日 2007.5/12
 同じく県道74号線沿いで大中尾林道より峠がわに県道563号線へ東に向かう佐多林道がある。
 こちらも約2〜3qほど進むと林道沿いに滝が流れ込む。
 山の山頂近くから流れる滝で,滝の上流に川は無く,土と岩の隙間から水が湧き出ている。


雄川の滝 
河 川 名 雄川
推定落差 30m
場所など 南大隅町と錦江町の境
撮影日 2006.7/15
 ここ2〜3年で滝への遊歩道ができる。
  上流の錦江町に発電所の取水口があり水量は少ない。滝の下部には伏流水がしみ出ている。滝の落ち口は発電所の施設で近づけない。また農道沿いに滝見大橋という立派な橋があるがそこからも見ることができない。
 「三国名勝図解」でも紹介される。


赤瀬川の滝 
河 川 名 赤瀬川(大竹野川)
推定落差 35m
場所など 南大隅町横別府
撮影日 2007.10/21
  雄川滝と同様に下から眺めると,南向きに見上げる形になるので逆光になりやすい。周囲は断崖絶壁,森で覆われているので近くから接近は難しい。地元の人に聞くと崖のどこかに猟師道があるらしい。しかし,そんな道は分からないので下流から川を2時間遡って撮影。滝壺には砂が異常に堆積している。
 道すがら両方の崖には小さな伏流水や滝が赤瀬川に流れ込む。赤瀬川渓谷は雄川渓谷のように岩場も多いが,平坦な砂地も多く,その砂浜にはイノシシや狸のような足跡が無数に残っている。また,メダカ(のような小魚)も全く逃げようとせず,大川渓谷同様のロストワールド感を味わえる。
 雄川と赤瀬川の合流地点付近から川に入り、川の中を約1時間強歩いてたどり着く。
 



風情の滝 (仮称)
河 川 名 赤瀬川支流
推定落差 35m
場所など 南大隅町横別府
撮影日 2007.10/21
 赤瀬川の滝に向かう途中で見つけた滝。2万5千分の一の地図には記されている。
 三国名勝図解にある「永良星滝」じゃないかと紹介していたが、よくよく読むとどうやら違うっぽい。川の名前もよく分からない。
 水量は少ないものの落差が大きく,また滝壺には岩があり、サワサワと涼しげな音と共に大量のマイナスイオンを感じた。
 さらに岩の配置や水の流れの曲がり具合などまるで日本庭園のような美しさであった。
 よって勝手に「風情の滝」と呼ぶ。





■大雨洪水注意報発令中
神川大滝 
河 川 名 神ノ川
推定落差 25m
場所など 錦江町丸尾
撮影日 2006.7/16 2010.6/19
 大隅半島南部を代表する滝。周囲にはそうめん流しや公園,遊歩道などが完備されている。上の写真は吊り橋から撮ったもの。
 「三国名勝図解」には「川路滝」と呼ばれる滝が紹介されており,おそらくこの滝を示すものと思われる。また,大根占町の郷土史には「厚ヶ瀬の大滝」として紹介されている。
 周辺には滝が多い。
 2010.6/19 注意報が出る中行ってみると、あたかもアフリカの滝のごとく大迫力な姿となっていた。
 とにかく飛沫がすごく、すぐにレンズが水滴だらけになってしまった。



■大雨洪水注意報発令中
神川小滝 
河 川 名 神ノ川支流
推定落差 15m
場所など 錦江町丸尾
撮影日 2006.7/16 2010.6/19
 神川大滝公園内にある滝。滝の裏は通れる。
 2010.6/19訪れると、とても「小滝」と呼べるモノではなかった。
長治郎滝 
河 川 名 滝ノ下川(有村川)
推定落差 26m
場所など 錦江町神川
撮影日 2007.5/20
 県道561号線から神川大滝公園へ入る入口にある。



■大雨洪水注意報発令中
しょうべん滝 
河 川 名 有村川
推定落差 40m
場所など 錦江町神川
撮影日 2006.7/16 2010.6/19
 長治郎滝脇の林の林の中に細く一条の滝がある。
 名前は,「日本の滝名鑑」の著者が地元の人に聞いたところ「しょうべん滝」と呼んでいるとのこと。
 時期により水が流れたり、止まったりするところからこの名がついたらしい。
 2010.6/19 訪れると「しょうべん」などと生やさしいモノではなく「授業中我慢しまくり、やっと出せた瀑尿滝」とも言える水量で、遠くから滝の全景がうかがい知れるほどのボリューム。
 推定落差も修正させてもらいました。
 ちなみにこの滝は「長治郎滝」と対をなし、こちらが男で、「長治郎滝」が女とされています。しかし、女の名前が「長治郎」って・・・
雨後の滝 (仮称)
河 川 名
推定落差 5m
場所など 錦江町神川
撮影日 2010.6/19
 神川の周辺には「神川7滝」と呼ばれる7つの滝があるとされていたが、この最期の「雨後の滝」を見つけることができずにいた。
 ある時、錦江町の町報誌より、遊具施設のあたりに雨の後のみ現れるとの標記を見つけ、大雨の日を選び発見に至る。
 しかし、この雨の中あまりにも水量が乏しすぎる。
なんこうの滝 (仮称)
河 川 名
推定落差
場所など 錦江町神川
撮影日 2010.6/19
 町報紙によると、昔この辺りが「なんこうば」と呼ばれていたことから、この名がついたと紹介されていた。「なんこうば」がなんなのかは解らない。
 ただ、大滝の周辺は昔から霊的な聖地だったと聞いたことがある。
 場所は、大滝公園の入り口の「林建設」の道路の向かい側辺りにある。滝の上流は宿利原から流れる側溝のような小川。
中の原滝 
河 川 名 水流川支流
推定落差 25m
場所など 錦江町神川
撮影日 2007.5/20
 「三国名勝図解」の「中原谷滝」がこの滝と思われる。
 詳細なアクセスは忘れたが、道路地図で見ると神ノ川の河口近くで合流する水流川が2つに分かれる西側の川にある。滝壺の辺りに水道設備があり、田んぼ中の道をとおりすぐ近くまで行ける。
後の滝 
河 川 名 水流川
推定落差 20m
場所など 錦江町神川
撮影日 2007.10/21
 「三国名勝図解」の「尾家谷滝」と思われる。
 上記、水流川の東側の川にある。滝壺までは少し川の脇を歩いて近づく。
馬場中原の滝 (仮称)
河 川 名 神ノ川
推定落差 2m
場所など 錦江町馬場中原
撮影日 2007.5/20
 2万5千分の一の地図にその位置が記されており、接近したところ、この滝?が見つかる。


椅山滝 
河 川 名 神ノ川
推定落差 4m+3m
場所など 錦江町半ヶ石
撮影日 2007.5/12 5/20
 県道68号線のうるし山のバス停の辺りにある。上の写真の200mほど下流に、もう一段下の写真の小滝が続く。
岩元の滝 (仮称)
河 川 名 苫野川支流の支流
推定落差
場所など 錦江町岩元
撮影日 2002.7/19
 鹿屋市との境に近い岩元林道から見える滝。沢の下流から滝壺まで接近しようとしたことがあったが困難であった。
 この滝のように山頂近いのに水量と落差のある滝って大好きです。
 

鍋滝 
河 川 名 雄川(花瀬川)
推定落差 2m+3m
場所など 錦江町川床
撮影日 2007.5/20
 旧田代町花瀬のバンガローから川沿いに遊歩道をさかのぼる。2段の滝で,上の写真が1段目で下の写真が2段目。
 昔,大山(うやま)という人が落ちたことから「大山落とし」とも呼ばれているらしい。
 鍋滝として「三国名勝図解」に紹介される。
 ちなみに旧田代町から根占町にかけて流れる雄川は,花瀬地区においては花瀬川と呼ばれる。
花瀬平滝その一  (仮称)
河 川 名 雄川(花瀬川)
推定落差 3m+1m
場所など 錦江町川床
撮影日 2007.5/12
 鍋滝の上流,数百mの地点にあり,左岸に発電所の取水口がある。
 川の左岸に追随する道路を走りながら、せせらぎの音で気がつく。
花瀬平滝その二  (仮称)
河 川 名 雄川(花瀬川)
推定落差 3m
場所など 錦江町川床
撮影日 2007.5/12
 「花瀬平滝その一(仮称)」よりさらに2,3百m上流にある。
 川の左岸に追随する道路を走りながら、せせらぎの音で気がつく。
鵜戸滝
河 川 名 金山川
推定落差 10m
場所など 錦江町鵜戸野
撮影日 2007.5/20
 「鵜戸野滝」とも表記されることもある。県道563号から花瀬地区に入り、国道448号に至る中間地点に鵜戸野集落がある。この集落辺りで南に金山川が合流する。そこにある鵜戸神社階段を上り、お社の裏を下ると滝の上部にでる。
 滝の左には小さな洞窟があり神社のご本尊が祭られているらしい。
 「鵜戸」という地名は南九州にいくつかあり、いづれも神聖な場所らしい。
 「三国名勝図解」に紹介される。




金山滝
河 川 名 金山川
推定落差 10m
場所など 錦江町盤山
撮影日 2007.5/20
 場所は説明しにくい。(目印を覚えていない)鵜戸野の先の麓集落から金山川を沿って上り、途中道路と川が離れる辺りから川に入り200mぐらい遡ると見つけることができる。
 滝の上だけ森が開け,滝に光が差し込み,うつくしい。
 すぐ脇には小さな支流の滝がある。(一番下の写真)
 滝の名前は約八年前に鹿屋市の坂元さんという方が作られた稲尾岳概念図に記載されてました。
流木の滝  (仮称)
河 川 名 雄川支流
推定落差 6m
場所など 錦江町重岳
撮影日 2009.4/12
 国道448号線を内之浦方面に向かい、内ノ牧を少しすぎた辺りの道路の左側に「緑の回廊」の看板がある。そこから旧道と思われる道路に入るとさらに左に地図に載っていない重岳林道が繋がり、そこを進み約700m程を谷間に下りる。
 発見はカン。
 流木がいい感じを出していた。
重岳の滝  (仮称)
河 川 名 雄川支流
推定落差 2m+2m
場所など 錦江町重岳
撮影日 2009.4/12
 「流木の滝」より林道を500m程進むと道路沿いにある。
 上部は滑りで下部はそのまま落ちる。


南風谷の滝  (仮称)
河 川 名 雄川支流
推定落差 各2m
場所など 錦江町南風谷
撮影日 2007.10/28
 奥花瀬のマス釣り堀の先から稲尾岳の中腹をとおる内ノ牧林道に入り200mぐらいのところのすぐ脇にある。二つの小川が合流し,二つの小さな滝が合わさる。


一条の滝 
河 川 名
推定落差
場所など 錦江町稲尾岳登山道沿い
撮影日 2007.10/28
  内ノ牧林道より稲尾岳登山道西口へ向かう「滝巡りコース」沿いにある。このコースは2.3kmのちょっとした冒険気分が味わえる面白いコースであるが,滝を見せるためにアップダウンが多いため,急ぐと非常に疲れる。ゆっくりと歩くことを勧める。照葉樹の森ビジターセンターまで約1.5時間かかる。
 これから紹介する遊歩道沿いの4滝は,水量は少なく滑滝で,滝の上流も下流も滑滝で,厳密にはどこからどこまでを滝と呼んでいいのか難しい。
 下の写真は,一条の滝の下流の滝?
白肌の滝 
河 川 名
推定落差
場所など 錦江町稲尾岳登山道沿い
撮影日 2007.10/28
 内ノ牧林道より稲尾岳登山道西口へ向かう「滝巡りコース」沿いにある。


照葉樹の滝 
河 川 名
推定落差
場所など 錦江町稲尾岳登山道沿い
撮影日 2007.10/28
 内ノ牧林道より稲尾岳登山道西口へ向かう「滝巡りコース」沿いにある。
 下の写真は,下流の滝?
一条の滝その二 (仮称)
河 川 名
推定落差
場所など 錦江町稲尾岳登山道沿い
撮影日 2007.10/28
 内ノ牧林道より稲尾岳登山道西口へ向かう「滝巡りコース」沿いにある。
 名前は付いていなかった。
大藤川の滝 (仮称)
河 川 名 大藤川支流
推定落差 30m
場所など 錦江町花瀬林道
撮影日 2007.5/12
 稲尾岳の「照葉樹の森ビジターセンター」へ行く林道(完全舗装)沿いに見られる。道路は滝のすぐ上にも通っており、谷の反対側から撮った。
 木々でよく見えないが,落差と水量はある。
 トップへかえる!