作品つくりについて
[木]が持っている温かさとなめらかさを
目と手のひらで感じてもらえるような
体温が伝わるような作品つくりを心がけています。
素材について
[木]をメイン素材としているのは、[木]の木目や節に
ひとつひとつの個性があるから。
そして何より[木]の手触りが好きだからです。
磨いていくうちに、赤ちゃんの肌のように温かく
柔らかくすべすべになっていく。
それが、たまらなく好きなのです。
いろんな素材を[木]のものに取り入れています。
父親が少年だった頃の宝箱から見つけたラジオ部品
波ですべすべに磨かれて砂浜に流れついた流木
革や針金、粘土や布、銅板や錆びた鉄板…
身のまわりのいろんな素材と木を合わせると
新しい表情が見えてきます。
なかでも好きな素材が流木。

長旅の間に波や風や砂に磨かれた流木たち。
砂浜に横たわる姿そのものが美しく、凛としています。
すべすべに磨かれた流木は、遠くからでも輝いて見えます。
そんな流木に出会いたくて砂浜を歩いていると
「僕はここだよ」と、ふっと目が合う不恰好な流木。
どれもこれも魅力的で、両手いっぱいの流木を抱えて
歩き続けます。波の音を聴きながら。
そしてもう1つが電子部品。
父親が少年だった頃の宝箱の中に、たくさんの
小さな金属部品を見つけました。
少年時代ラジオを組み立てて遊んでいたのだそうです。
電子部品の一つ一つは、きれいな色使いで面白い形をしています。
私はその日から、電子部品のとりこになってしまいました。
なまえについて
幼い頃の記憶を辿ると、私のポケットの中には
母親が作ってくれた毛糸のボンボンのお守りや
校庭で見つけた名前の知らない光る石、
そんな、元気の素や小さな宝物が入っていました。
大人になった私が、小さなポケットが密かにくっ付いた
シャツやベストやマフラーを、気が付けば好んで
身に着けているのは、そんな記憶のせいなのでしょうか。
ポケットは、服やカバン、車のシートやドア…
いろんなものにくっ付いています。
そんな身近な小さな場所に
元気の素や幸せの種が入っている。
作っているモノたちの多くは、
ポケットの存在のような木の箱です。
宝箱のように、収納するための箱。
アルバムや筆箱のように、物を入れて機能する箱。
風景を表現している箱や絵や写真を入れる
眺めて楽しむための箱。
作者について
製作名‥tree Pocket 鹿児島生まれ 鹿児島市在住
製作場所‥鹿児島市の寺光工務店および自宅のサンデッキ
1997年木を使ったモノつくりの面白さに目覚め2000年より活動開始。
好きなもの‥ポケット・景色が見える万華鏡・ローマングラス・色見本
好きな音‥きゅうすの蓋を閉める音・犬の足音・板が触れ合う乾いた音
好きな形…四角 好きな色‥白
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