【dic.stkについて】 |
dllフォルダのdic.stkをメモ帳等で編集すれば漢字の読み上げ精度を向上することができます。 dic.stkはフリーライセンスの漢字辞書を元に作成しました。 SofTalkでは文中の単語に合致するものをこのファイルから検索し、平仮名に置き換えています。 主に漢字の変換を目的とし、単語+平仮名2文字までが扱えます。 |
【dic.stkの書式】 |
単語+スペース+読み1,読み2,・・・,読みn+スペース+読み1分類,読み2分類,・・・,読みn分類+スペース+発音(後述) |
番号 | 意味 | 備考 |
0 | 記号_外国 | 未使用 |
1 | カ行五段 | 後に「か,き,く,け,こ,い,っ」が付く単語・漢字 例)行「か」ない・行「き」ます・行「く」・行「け」ば・行「こ」う・行「っ」た |
2 | ガ行五段 | 後に「が,ぎ,ぐ,げ,ご,い」が付く単語・漢字 |
3 | サ行_する | 後に「さ,し,す,せ,そ」が付く単語・漢字 |
4 | ザ行_ずる | 後に「ざ,じ,ず,ぜ,ぞ」が付く単語・漢字 |
5 | サ行_する_名詞 | 後に「さ,し,す,せ,そ」が付く単語・漢字 |
6 | サ行五段 | 後に「さ,し,す,せ,そ」が付く単語・漢字 |
7 | タ行五段 | 後に「た,ち,つ,て,と,っ」が付く単語・漢字 |
8 | ナ行五段 | 後に「な,に,ぬ,ね,の,ん」が付く単語・漢字 |
9 | バ行五段 | 後に「ば,び,ぶ,べ,ぼ,ん」が付く単語・漢字 |
10 | マ行五段 | 後に「ま,み,む,め,も,ん」が付く単語・漢字 |
11 | ラ行五段 | 後に「ら,り,る,れ,ろ,っ」が付く単語・漢字 |
12 | ワ行五段 | 後に「わ,い,う,え,お,っ」が付く単語・漢字 |
13 | 一段 | 後に「た,て,な,に,ぬ,ね,よ,ら,る,れ,ろ,ず,ち」が付く単語・漢字 |
14 | 一段_名詞 | 後に「た,て,な,に,ぬ,ね,よ,ら,る,れ,ろ,ず,ち」が付く単語・漢字 |
15 | 一動幹 | |
16 | 形容詞 | 後に「か,く,き,け,い,う,し,が,さ,そ,め」が付く単語・漢字 |
17 | 形容動詞 | 後に「た,だ,で,と,な,る,に,が」が付く単語・漢字 |
18 | 形容動詞_名詞 | 同上 |
19 | 形容動詞_たる | 同上 |
20 | 形容動詞化接尾語 | |
21 | 固有名詞 | |
22 | 人名 | |
23 | 数詞 | 数字の後につく単語・漢字 |
24 | 接続詞_感動詞 | |
25 | 接頭語_名詞 | カタカナの前に付く単語・漢字 |
26 | 単漢字 | |
27 | 地名 | |
28 | 副詞 | |
29 | 名詞 | |
30 | 連体詞 | |
31 | 人名_地名 | |
32 | 接尾語_名詞 | 数字・カタカナ・英字等の後に付く一文字の漢字 |
33 | 接尾語_する | |
34 | 接尾辞A | 1.形容詞・形容動詞・形容動詞_名詞・形容動詞_たる・連体詞の後に付く漢字 2.前に「た,だ,う,く,す,る,の」が付く漢字 |
35 | 接尾辞B | 1.サ行_する・ザ行_ずる・
サ行_する_名詞の後に付く漢字 2.前に「り,み,に,い,き,し,え,れ,め」が付く漢字 |
36 | 接尾辞C | 地名・名詞・人名_地名の後に付く漢字 |
99 | その他 | 分類不可、もしくは平仮名 |
【比較方法について】 |
単語は以下の順番で辞書と比較し、平仮名に置き換えています。 いずれも合致しない場合、単語の右端を1文字除いて1〜4を繰り返します。 |
優先順位 | 種類 | 変換前の例 | 変換後の例 |
1 | 単語+平仮名2文字 | 朗+らか | ほがらか |
2 | 単語+平仮名1文字+番号 | 赤+ら+ま〜も | あからむ |
3 | 単語+番号 | 一郎 | いちろう |
4 | 単漢字 | 茜 | あかね |
【読み仮名の優先順位】 |
同じ単語で読み仮名が複数存在する場合、以下の優先順位で読み仮名が採用されます。 |
優先順位 | 種類 | 備考 |
1 | 環境設定−読み上げの単語 | 強制置換 |
2 | 接尾語_名詞 | 【分類の内訳】の備考の条件に合致する場合 |
3 | 数詞 | 【分類の内訳】の備考の条件に合致する場合 |
4 | 接頭語_名詞 | 【分類の内訳】の備考の条件に合致する場合 |
5 | 接尾辞A | 【分類の内訳】の備考の条件1に合致する場合 |
6 | 接尾辞B | 【分類の内訳】の備考の条件に合致する場合 |
7 | 接尾辞A | 【分類の内訳】の備考の条件2に合致する場合 |
8 | 接尾辞C | 【分類の内訳】の備考の条件に合致する場合 |
9 | カ行五段ガ行五段・サ行_する・ サ行_する_名詞・サ行五段・ ザ行_ずる・タ行五段・ナ行五段・ バ行五段・マ行五段・ラ行五段・ ワ行五段・一段・一段_名詞・ 形容詞・形容動詞・形容動詞_名詞・ 形容動詞_たる |
【分類の内訳】の備考の条件に合致する場合 |
10 | 地名・人名_地名 | dic.stkの左側にあるものを優先 |
11 | 接尾語_する | 単語の後に付く漢字一文字 |
12 | 接尾語_名詞 | 単語の後に付く漢字一文字 |
13 | サ行_する_名詞・形容動詞化接尾語・ 形容動詞_名詞・一動幹・固有名詞・ 数詞・接続詞_感動詞・単漢字・ 副詞・名詞・連体詞 |
dic.stkの左側にあるものを優先 |
【既知の問題点】 |
〇ピアノを弾く(ひく)・鍵盤を弾く(はじく)等の読み分けはできません。(「ひく・はじく」はいずれもカ行五段) 〇単語に記号を登録するとエラーとなる場合があります。 |
【join.stkについて】 |
dllフォルダのjoin.stkを編集すれば種類の異なる文字を一つの単語として取り扱うことができます。 これはdic.stkやeng.stkによる平仮名への置き換えに影響します。 |
【join.stkの書式】 |
1.種類1+スペース+種類2+スペース+種類3 もしくは 2.種類1+スペース+種類2+スペース |
番号 | 意味 | 備考 |
0 | 記号 | 句読点・共通・外国を除く記号 |
1 | 外国 | 英字を除く外国の文字 |
2 | 数字 | アラビア数字 |
3 | 英字 | アルファベット |
4 | 平仮名 | |
5 | 片仮名 | |
6 | 共通 | 長音符号 |
7 | 句読点 | |
8 | 漢字 |
【判別方法について】 |
以下の条件を満たす場合、それを一つの単語として取り扱います。 ・文中から任意の3文字を抜粋し、書式1に合致した場合(種類2を種類3の文字とみなす) ・文中から任意の2文字を抜粋し、書式2に合致した場合(種類1を種類2の文字とみなす) |
例 | 意味 | 文中の文字 | 結果 |
8 4 8 | 漢字+平仮名+漢字 | 赤ら顔 及び腰 |
「ら・び」を漢字とみなす |
【判別の優先順位】 |
先に登録された内容が優先して採用されます。 |
【文字の特定】 |
種類の後に続けてコンマ区切の文字列を指定することで、特定の文字を含む場合のみ判別の対象とすることができます。 |
例 | 意味 | 文中の文字 | 結果 |
8 4,ら,っ,ん,い,け,し,に,り 8 | 漢字+ら,っ,ん,い,け,し,に,り+漢字 | 赤ら顔 | 「ら」を漢字とみなす |
【num.stkについて】 |
dllフォルダのnum.stkを編集すれば助数詞の読み上げ精度を向上することができます。 num.stkは「1杯・3杯」のように前につく数字で助数詞の読みが変わる場合や、「いちはい→いっぱい」と数字の読みが変わる場合に効果があります。 |
【num.stkの書式】 |
単語+スペース+読み仮名+スペース+濁点・半濁点 |
【濁点・半濁点の内訳】 |
濁点・半濁点の種類は数字で表され、内容は以下の通りになっています。 |
番号 | 意味 | 備考 |
0 | 濁音・半濁音が付かない | |
1 | 一桁目が3の場合、濁音が 一桁目が6・8の場合半濁音が付く |
|
2 | 一桁目が1・3・6・8の場合、半濁音が付く | いっぷん・にふん・さんぷん・よんふん・ごふん・ろっぷん・・・ |
3 | 一桁目が3の場合、濁音が 一桁目が1・6・8の場合半濁音が付く |
いっぽん・にほん・さんぼん・よんほん・ごほん・ろっぽん・・・ |
4 | 一桁目が3の場合、濁音が付く | いっかい・にかい・さんがい・よんかい・・・ |
【eng.stkの書式】 |
一致レベル+スペース+英単語(小文字)+スペース+読み仮名 |
【一致レベルの内訳】 |
一致レベルは数字で表され、内容は以下の通りになっています。 |
番号 | 意味 | 備考 |
0 | 完全一致 | 完全に一致する場合(優先順位:最高) |
1 | 部分一致1 | 一部が一致する場合(優先順位:高) |
2 | 部分一致2 | 一部が一致する場合(優先順位:中) |
3 | 部分一致3 | 一部が一致する場合(優先順位:低) |
4 | その他一致 | アルファベット一文字が一致する場合(優先順位:最低) |
【mrk.stkについて】 |
dllフォルダのmrk.stkを編集すれば記号の読み方を変更することができます。 mrk.stkは主にdic.stkで取り扱いできない記号を取り扱い可能な文字に置き換える目的で使用します。 |
【mrk.stkの書式】 |
記号+スペース+単語 |
【発音について】 |
漢字についてはdic.stkにてAquesTalkのアクセント記号を使用することができます。 また平仮名・片仮名などについてはacc.stkにて設定が可能です。 アクセント記号の詳細はAquesTalkの公式サイトにてライブラリをダウンロードしていただき、同梱されている音声記号列仕様書をご覧下さい。 |
【dic.stkの発音の書式】 |
前途の書式+スペース+読み1のアクセント位置,読み2のアクセント位置,・・・,読みnのアクセント位置 |
【dic.stkのアクセント指定方法について】 |
アクセント位置は数字で指定します。 数字の1なら1文字目の後にアクセント記号を付けることを意味します。(「ゃゅょっ」なども一文字に数えます) 1つの読みに対してアクセント記号を複数指定する場合、「-」(ハイフン)で区切ります。 また、「'」(ダッシュ)以外のアクセント記号を指定する場合、数字の後に続けてアクセント記号を記述します。 |
例 | 音声記号 | 発音イメージ |
亜種 あしゅ 29 1 | あ'しゅ |  ̄\ |
阿鼻叫喚 あびきょうかん 29 1-2; | あ'び;きょうかん |  ̄V ̄\__ |
阿鼻叫喚 あびきょうかん 29 1'-2; |
【一致場所の内訳】 |
一致場所は数字で表され、内容は以下の通りになっています。 |
番号 | 意味 | 備考 |
0 | 部分一致 | 文字列の一部に一致する場合 |
1 | 前方一致 | 文字列の前方に一致する場合 |
2 | 後方一致 | 文字列の後方に一致する場合 |
3 | 完全一致 | 文字列に完全一致する場合 |
前方一致・後方一致・完全一致は最初に合致したもののみ採用されます。 尚、ここでの文字列とは平仮名・片仮名など種類毎に分けられた文字を指します。 例えば文字の種類に「平仮名」、置換前の文字列に「だった」、一致場所に「前方一致」を指定した場合、 「昨日は遅寝だったが今日も元気だった」 のような文章では 「昨日は遅寝 だった が今日も元気 だった」 の2箇所が置換対象となります。 |
【acc.stkのアクセント指定方法について】 |
置換前の文字列に文章の一部を、置換後の文字列にアクセント記号込みの文字列を指定します。 尚、置換前・変換後の文字列については助詞の「は・へ」は「わ・え」に、また助詞か否かに関わらず「づ・ヅ・ぢ・ヂ」は「ず・ズ・じ・ジ」にすることに注意して下さい。 |
例 | 音声記号 | 発音イメージ |
4 5 そろそろ そ'ろそろ 0 | そ'ろそろ |  ̄\__ |
4 99 これわすごい これわ/すご'い 3 | これわ/すご'い | ―――_/\ |
【アクセントの自動変換について】 |
「漢字の単語」もしくは「片仮名かつ完全一致かつサ行_する_名詞」の後に「漢字の単語かつサ行_する_名詞・名詞・連体詞・接尾語_名詞のいずれか」が続く場合、設定を無視して直前の文字列の語尾を上げて発音します。 |
例 | 音声記号 | 発音イメージ |
校外 | こ'うがい |  ̄\__ |
学習 | がくしゅう | ―――― |
校外学習 | こうがい'がくしゅう | ___/\___ |
バチスタ | ばち'すた | _/\_ |
手術 | しゅじゅつ | ――― |
バチスタ手術 | ばちすた'しゅじゅつ | ___/\__ |