キッチンタイマー1号機


秋月電子通商のAKI−H8 3048Fを使用したキッチンタイマーです。

制作費は5000円程度。

ボード上の5V用3端子レギュレータは外して、ダイオードをつけてあります。
マイコンをスリープさせても、RS232Cのレベル変換用ICが結構電気を食うので、MOS−FETをかませて電源制御を行っています。

H8を使用した最初の作品?がこれです。

電源をOFFさせるときはWindowsのリセット時の様に3つのボタンを同時に押す必要があります。(一応、自動電源OFFはしますが...)

7セグLEDはダイナミック駆動です。耐熱のビニル線で配線しましたが、大変でした。(とても見せられない...)

ブザーは5Vの電子ブザーです。特別な事を何もしなくても電気を流すとぴーと鳴ります。
単3電池4本を使用しています。
電池は長く持ちませんでした。(1ヶ月程度だったかも...)

LEDの表示はダイナミック駆動で、割り込み処理で1桁づつ表示させています。SWは10分、1分の時間増加、スタート、ストップです。設定値は外付けのシリアルEEP-ROMに記憶させています。
秋月キット付属のおまけCコンパイラで開発しました。
キッチンタイマー2号機

タイマー2
秋月電子通商のATMEL AVRシリーズのAT90S1200を使用したキッチンタイマーです。
制作費は2500円程度。

秋月電子通商の小さいケースに収める為に、電池が単5を2本の3V仕様になっています。
配線はこの作品?からUEW(ポリウレタン皮膜銅線)を使っています。
またしても7セグLED仕様なので(光り物が好きなのかも...)これも電気を食いました。
(これも1ヶ月程度だったかも...)
電池の容量が元々少ないのに、省電力の仕様では無いというのに無理があります。

ブザーは1号機と同じ物を使用しています。元々5V仕様の物を3Vで使用しているので、電池が切れてくると、ひょひょひょひょという様な情けない音に変わります。

表示はダイナミック駆動で、割り込みで各桁を表示(H8の奴と同様)し、同時にキースキャンも行っています。(ポートが足りないため、表示とキー入力を同じポートで行っている為。)
キー入力は桁をHIにしたとき、行位置を読み込んでどのキーが押さえられているか見ています。H8の時よりかなり複雑な処理を行っている上、 アセンブリ言語で書いているのでまともに動くまで結構かかりました。

テンキー入力で、桁が随時電卓の様に繰り上がっていきます。ただし、電卓と違って桁の最大で入力が止まったりしません。あふれて消えていきます。
スタートをかけた時点でマイコン内蔵のEEP-ROMに記憶させています。H8の時はEEP-ROMは外付けでしたが、便利なものです。
キッチンタイマー3号機

タイマー3
秋月電子通商のATMEL AVRシリーズのAT90S2313を使用したキッチンタイマーです。
制作費は2500円程度。

電池を出来る限り長く持たせるため、なくなくLEDからLCDに変更しました。
(単にLEDの配線が面倒なだけです)
ただ、ケースが小さいため、電源が単4電池を2本の3V仕様になっています。
LCDは秋月電子通商の5Vの物を使用していますので、3Vのままでは何も表示されません。
ELMさんのHPを参考に、LMC555を使用した負電圧回路を作って駆動させています。

ブザーは小型のマグネチックスピーカーを使って、矩形波をソフトで作ってピピピピッという音を鳴らしています。

これで1年位持つ予定でしたが、期待を裏切り、これも3ヶ月位しか持ちませんでした。
この頃やっと調査したところ、スピーカーでブザー音を発生させるプログラムがまずくて、鳴らし終えても電流を流し続けていて、常時100mA 程度流れていました...。

たまにLMC555が発振しなかったり、2、3分で発振が止まる時があり、かなり不安定です。

今後、どの程度電池が持つかやって行こうと思っています。→5号機として改造されました。

キー入力は見ての通りで、電源OFF、10分の桁を増やしていくキー、同様に1分、スタートキーです。

RAMをもつAVRにしたのですが、こいつもアセンブリ言語で開発しました。Cコンパイラも有ったのですが、この時はまだAVRStudio上でデバッグ出来ないとか色々あって面倒でした。 ATmelのアセンブラも半角カナ文字を通さなかったので、1文字毎にコード指定しています...何かオプションがあるのかな。
キッチンタイマー4号機

タイマー4
秋月電子通商のATMEL AVRシリーズのAT Tiny26Lを使用したキッチンタイマーです。
制作費は2500円程度。

前回同様、LCDを使用していますが、今回は電源が9Vです。(前回のが不安定だった為)
006Pの9V電池を押し込んで、3端子レギュレーターで5Vにしています。
3端子レギュレーターは効率が悪いので、常時電源ONという訳にもいきません。
初め何も考えずトランジスタでON・OFFさせようとしたのですが、うまくいきませんでした。考えてみたら、元が9Vと制御するマイコンの電圧より高い為、 LOレベルでも電流が流れ込んでしまい、電源を切ることが出来ませんでした。壊れなくてよかったです。

で、いっぱい余っていたフォトカプラを使い主電源のON/OFFを行い、同じボタンでスタートスイッチを兼用させるために別のフォトカプラでスイッチ検出を行っています。 元が5Vならトランジスタとダイオードで済むのですけど、妙にごたごたした電源まわりになっています。

フォトカプラも内部的にはLEDを使った光り物だからでしょうか、大好きな部品のひとつです。

ブザーは圧電サウンダーを使用しています。あまり音量がとれません。

キー入力はどの状態でも3分に設定されるキー、前作と同じ10分の桁を増やすキー、同様に1分、保存されていた設定時間を読み出すキー、スタートキー、電源OFFキーです。

前回まではアセンブリ言語でがりがりやっていたのですが、今回はC言語で開発しています。大分楽に作れました。WinAVRとAVRStudioで開発しています。

これで電池が1年位持つ予定でしたが、こいつも期待を大きく裏切り、1ヶ月位しか持ちませんでした。
マンガンの9V電池でしたので、今度アルカリの9V電池にしてやってみようと思っています。
でも、キッチンタイマー3を修正したので、その結果次第ですね。

※ダイソーのアルカリでやってましたが、マンガンの物とあまり違わなかった為、500円近い国産メーカーに切り替えて様子を見ています。
 これで寿命が長くなっても、あまり嬉しくない...たぶん電池のせいではなく、回路の問題でしょうね。

まあ、恥ずかしげもなく4台も作ってますが、遊びですね...
100均へ行けば、よっぽど実用的なタイマーが並んでいます。寿命も2、3年くらいはいけそうですし。
キッチンタイマー5号機?

しつこく、5作品目。というか、3号機の改造品です。

3号機の電源投入があまりにも不安定で、ほとんど使えない状態でした。
最近、秋月電子からMAX879という、DCDCコンバータを販売していたので、購入して使ってみました。

さすがに安定しています。が、立ち上がりに問題があり、電源ONのSWの押し具合でEEP-ROMの内容がたまに破壊されます。色々修正して、確率がかなり低くなりました。 再発したら手を考えましょう。

ブザー用のスピーカー音量が小さかったので、表カバーのすぐ裏に貼り付けました。音出し用の穴も開けてあります。かなり大きくなりました。


2006年 3月10日