PX−G920 4回目の修理出し
2009年6月14日
愚痴をこぼします。

愛用していたEPSON PX−G920がヘッドが目詰まり、4回目の修理に出しました。目詰まりで3回目。
他には”内部にメンテナンスの必要な部品があります”エラーで修理に出した事があります。インク回収パッド?交換ですね。

EPSONさんのプリンターとはMJ-700V2Cからのおつきあいです。
発売が1994年と言うことで14年位前の話ですか。

それまではNECのPC-PR150Vという熱転写プリンターを使用していました。一応カラー対応。というかカラーのインクリボンはシアン・マゼンタ・イエロー・ブラック(順番は忘れた)という感じで 用紙の幅分位に並べて繋げてあって、インクリボンの幅(1cm位?)で順に色が送られて印刷される様になっています。原理は単純なのですが、このリボンの頭出しがうまくいかないと色がずれます。
一度、年賀状を印刷した事がありましたが、5枚に1枚程度しか見られる状態で印刷されませんでした。リボンもカラーは高かったのですが、すぐ無くなりました。はがき1枚印刷するのに500円以上かかってました(失敗含めて)。
しかも全然きれいで無く、リボンの幅で筋が入るし、違う色が入ったり、印刷のパターンによっては途中で止まったりしました。今だと考えられない...

それでこの画期的なカラープリンターに飛びつきました。一応720dpiと言うことでカタログでは粒も見えない様な感じで書いてありましたが、そんな事はなかった。
ただその当時、カラーでこの値段でここまで印刷できるプリンターがなかったので画期的だったのかな。
インクリボンに比べたらそこまでコストもかからないし、何より違う色で印刷したり止まったりしてお釈迦になることもないのは良かった。
ただ単にPC-PR150Vがひどすぎて、それに比べると何でも良く感じるのかも。
プリンターの能力よりPCの能力の方が圧倒的に低スペックだったので、フルカラー印刷をどんどんやれる環境ではなかったような気がする。つまり、あんまり使ってなかったのかもしれません。Windows95の頃?

で、次のPM-700Cが出たときにまたすぐに買ってしまった。が、銀塩写真クオリティなんていう触れ込みだったのだが所詮720DPI。インクの粒がよく見えました。
粒が目立たないように薄い色を2色加えて6色+黒色インク構成でした。
まあ、この辺くらいまではまあ普通かな程度だった。ノズルも詰まってもクリーニングすれば何とかなっていた。というか、詰まる事はなかったような...

で、 PM-800C。これなら銀塩か?と思い買ったのですが、印刷スピードが向上しただけで何が良くなったのかよくわからなかった。ロール紙対応と言うことで、 じゃんじゃんL版サイズのような物を印刷してはさみでカットしていました。懐かしい...まあ、こんなもんか?的な感じで...印刷物によってはきれいな感じに見えることもありましたが。
世の中が縁なし印刷の時代になっていたので、自分も続けという感じでしたね。そういえば嫁さんが子供の写真を出す為に買ってくれたんだった。もう壊れていて使えませんが...

インクカートリッジにICチップが付いたのもこの頃です。そのため互換カートリッジも出ないしインクを詰め替えてもICカウントをリセットしないと使えない様な事になりました。
EPSONではいい事みたいに言ってましたが、ユーザーに何かメリットあるのかな。
”インク側でカウント数を覚えているので、使用途中に外して再度取り付けてもインクの残量が正確にわかるので、大量に印刷するときとかインクの残りが心配な時は新しいインクに交換して印刷して、 少量の印刷の時は少なめのインクに交換して使うような事も可能”みたいな事が書いてあった。そんな事をする奴がいるのか知らないけど。無理矢理理屈をつけてないか?

また、カラーインクが独立して無くて、他の色はこんなに残っているのに...と思っても1色でも色が切れると交換でした。それに比べキャノンは最初から独立でしたので何か羨ましかった。

で、問題の顔料インクのPX−G920。5年前に購入しました。
基本3色+薄い2色+濃い青・赤の2色+グロスオプティマイザの合計8つのインクカートリッジを使います。
カートリッジ1本が1000円以上します。今でも8色セットで7500円位はします。

買うとき店員さんに”顔料インクは染料に比べて詰まりやすいのでは無いですか?”と質問したのですが、”変わらないですよー”といわれたので購入。
インクも独立していて、無くなったインクのみ交換することが出来るようになりました。
ただ、説明書には書いてありませんがクリーニングは交換したインクだけ行われる訳ではありません。1色交換しようが全て交換しようが同じです。
しかも、インク交換時のクリーニング動作はきわめて大量のインクを使います。
PX −G920の様に8つもインクを使っている場合、1色が切れたからといって、その色だけ交換してはいけません。全て交換しないと駄目です。
そうしないと、恐らく最後の色を交換する頃には最初に交換したインクが無くなっている、という状態になります。それから順番に交換していくと、どんどん交換しないといけなくなります。

初めこの事に気づかずに指定通りインクを交換していたのですが、2巡目当たりで絶対おかしいよ、と思いインク交換時にインクの残量を確認するようにしました。
我が家のプリンターだけの症状かもしれませんが、(あんまり正確ではない)

・カートリッジ付け替えのクリーニングを10回くらい行うとインクが無くなってしまいます。
・普通の強制クリーニングだと16回くらいでインクが無くなります。
・シアンインクはおかしいほど捨てられます。他のインクの倍くらい減ります。

自分としては、インク交換時は全色同時に交換した方がお得ですよ、と説明が欲しかった。それが言いたかっただけです。まあ、極端に1色だけ無くなっている場合以外の話ですが。

クリーニングユニットが独立していないのに、インクカートリッジを独立にする意味は全くありません。全色一体型でICチップも1個でいい。エコロジーに気を払っているのならその方が絶対まともな気がします。

PM−800C位まではカラーインクのクリーニングとブラックインクのクリーニングは別個に指定出来ていたと思いますが、このモデルでは無くなってます。コストダウンでしょうか。
詰まり対策か何か知りませんが、せめて交換したインクだけを効果的に空気抜き出来るように出来なかったのか...

インクも染料インクではそこまでひどい詰まりは経験してなかったのですが、顔料は詰まります。詰まってもクリーニングで改善出来ればよいのですが、 カートリッジ交換直後での詰まり?(たぶん空気が抜けてない)が発生した時以外は、まずクリーニングしても駄目です。下手にクリーニングするくらいなら、 修理に出した方が安く付きます。というか修理以外に手がないので、クリーニングしてインクが無くなって交換なんてやると、その分無駄になるだけです。 インクも高いので、インクを1セット交換するくらいなら修理に出した方が安いです。自分は3回くらい詰まりが直らずインクを馬鹿みたいに食わせまくりました。あほです。

このプリンターの設計の意図は、顔料でのメリハリある印刷物を印刷する、事にあるだけで使用者の懐は考えてません。インク代なんか気にしないで馬鹿みたい にどんどん使うお金持ちが使ってよ、的な製品でした。たまにちょろっと使う場合は想定してません。きっと。

しかし...

顔料インクは用紙の表面に乗っかるので、用紙の光沢感が損なわれてしまいます。そこでインクの表面にアクリル樹脂?をコーティングして光沢感を出している様なのですが、 それをやっても光沢は足りません。色によって光沢が違うので顔写真を印刷して横から見ると気持ち悪い感じです。それを防ぐためのグロスオプティマイザも光沢が足りず、役に立ってません。 で、一番詰まりやすいのがグロスオプティマイザでした。たぶん一番端っこにあるのでクリーニング能力が足りないのかも。

更に”顔料インクは用紙にしみこまず少ない量でくっきり印刷できるのでインクの消費が押さえられる”みたいに書いてありましたが、くっきりするのでインクの粒もはっきり見えます。 写真を印刷してがっかりしました。インクの使用量は少ないでしょうけど詰まりやすいのでクリーニングで余計に消費するのでメリットではない。

色は締まった感じでコントラストが高い気がして素敵なのですが、見せ場の年賀状の場合、光沢紙バージョンは顔料対応してないとの事でインクジェット紙バージョンに出すのですが、 染料インクの発色の良さに見慣れているので顔料だと沈んで古ぼけて見えてちっともきれいにみえません。何年も昔のプリンターで出したような感じになります。

L版に写真を印刷するだけなら、たぶんキャノンのSELPHYみたいな昇華型プリンタで出した方がコストパフォーマンスが高いです。インク詰まりはないし。

こんなプリンターを高い金を出して買い、更にインクも10万円近く使ってしまって今頃こんな事が分かりかけている自分が少し情けない。

これで本当に銀塩以上の品質で昇華型にも負けません的な物だったらインクが少々高くてもうなずけるのですが、何が良くてこんなの使うのやら...使うだけなんか悔しくなります。

修理に出すと当然きれいにインクが出るようになってくるのですが、”最低1ヶ月に2,3回以上の印刷・セルフクリーニングを実施されることをおすすめします”的な事を書かれた印字結果サンプルが入ってきます。 1週間に1回以上電源入れてやっていても詰まったけど。
だいたい一般家庭なんだし、そんな毎日毎日決まって印刷するような物も無いよ。わかっていてもそんな都合よく印刷したい物なんて出てこないんだよ。だいたい何でプリンターが中心で生活しないといけないんだよ。

それよりインクの無駄遣いをしないようなエコな製品を作って下さい。本当に。お願いします。
PX−G920 修理完了
2009年6月20日
プ リンターの修理が完了したとの事で、受け取ってきました。
修理内容:INK SYSTEM ASSY 交換
インク吸引機構が故障していた為、インクヘッドの目詰まりが発生したとの事。部品交換、清掃、注油、各部調整、昨日機能検査、動作チェックを行ったとの事です。 ATOKの変換がおかしい...修理代9,450円。5年保証をつけていたので、まだ無償修理です。
キャノンのSELPHYが1万円位で売られていましたので、よっぽど買ってこようかとも思いましたが、まあ、いいです。インクを7,000円位で買ってきました。無償修理もあと3ヶ月くらいで切れます。 壊れるのならその前に壊れますように。しかし、修理に出すといつも決まってINK SYSTEM ASSY交換です。どの部分なんだろう。故障内容からするとヘッドの下の捨てうちパッド?の所一式みたいなんだが。
以前、この内容でそこを見たけど修理前と同じ様子でした。別な所?クリーニングを5,6回かけても全然取れなかったので、ヘッドも交換していると思うのですが、ヘッド交換とは書いていない。 メーカーなら上手に目詰まりを解消出来るのだろうか。ぜひそれを教えて欲しい...
インクは新品が付いていましたが、2008年12月と2009年1月の物でした。しかし、シアンは既に半分位に減っています。グロスオプティマイザも3割位使われています。 まあ、予想通りというか、これでいいのか?EPSONさん。
保証期間が過ぎて目詰まりしたら1万円かかるので、そのときはおとなしくSELPHY買います。