心の風景

あなたとの待ち合わせの日

折りしも冷たい冬の雨

ピアノのような雨だれと遊ぶ

「待つ」ってそれだけで

なんて楽しいことでしょう

黒い雨傘にさへ薔薇の花が咲く

積み重なる時間の中で

私は一体どれだけ多くのもの達に

出逢えたことだろう

「待つ」時間は教えてくれる

その風景全てが

まぎれもなく

ふたりの心そのものなのだよ

あっ

こんなに寒いのに息せききって

あなたの汗の粒が

遠くでキラリと光った





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