もう歩けない母の足は

どんどん細くなってゆく

それでも

「今夜は行くよ!」と私が言えば

自分のご飯を食べずに

私に食べさせようと

待っててくれる

それは私がこの世に生まれたその日から

ちっとも変わらない

今夜の雨は優しいな

母の寝息の向こうがわで







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