月・日・曜    日  記 ・ 覚 え 書 き ・ 予 定 ・ 計 画
5月 3日(月) 憲法記念日
   2日(日) バーベキュー
   1日(土) 休み
  30日(金)  月曜日の職員研修のことを書く。

 この日の職員研修は、1年間の研修の方向を話し合うことだった。
 私は次の五つの努力点を提案した。

 (1)「『基礎・基本の確実な定着を図る』には,どのような教材でどのよ   うな指導を行えばよいか」についての研究を行う。
 (2)学習内容を確実に修得させる「授業の組み立て方」や「指導の工    夫」について研修を行い,「授業力」を高められるようにする。
 (3)日々「わかる」「できる」を保障する授業づくりに努め,その充実を    図る。
 (4)「学習内容を確実に修得させる」ために必要な「教材・教具・実践    事例」等を収集・開発したり,教育機器等を活用したりする。
 (5)1〜4についての職員研修を行い,日々の実践に生かす。


 (1)・・研究内容である。
 (2)・・「授業力を高める」ために何について研修するかである。
     ズバリ、「授業の組み立て方」と「指導の工夫」についてである。
     この二つについて、問題提起をしたり、紹介し合ったり、検討し     合ったりして「授業力を高めて」いくのである。
     「こんな指導をしたら、効果がありましたよ」「こんな組み立てで     授業をしたら子どもの集中が違いましたよ」などと、指導の工夫や    効果のある授業の組み立てを紹介し合うのである。検討しあって    いくのである。
 (3)・・日々の授業づくりのことである。
     「普段から『分かる・できる』を保障する授業づくりをやっていきま    しょう」ということである。
 (4)・・「学習内容を習得させる」ために、「教材・教具・教育機器」の果    たす役割は大きい。
     「百玉そろばん」「フラッシュカード」「パソコン」「プロジェクター」「
    教育ソフト」「インターネットサイト」等々である。
     子どもに参加意欲・学習意欲を持たせ、知的な授業づくりを行っ
    て学習に集中させ、「学習内容を習得させる」ために、「教材・教具
    教育機器」を積極的に活用していきましょう、ということである。

     私は、この(4)について「実際どういうことなのか、例えばどうす    ることなのか」を説明するために、15分程度の模擬授業を行った     職員室にスクリーンとプロジェクターとパソコンを持ち出しての模    擬授業である。使ったのは、「できる学習クラブ」と「あるインタネッ     トサイト」である。
     そのときの様子は後日。

 (5)・・「研修したことを日々の実践に生かしましょう」ということである。
  29日(木)  昨日の日記の続き。

 以上のことから、プラトンは、

  「心を開いて、人を信じて語り合う『対話』によってでしか本当の『生き   た知恵』というのは伝わらない、伝えることはできない」

ということを言っているように思われる。

 「人と心を開いて語り合う」対話という形式を完成させたのはプラトンである。そのプラトンの書いた「対話編」は、心を開いて語り合っている人たちの心が見事に活写されている。
 その「対話編」に「パイドロス」という作品がある。
 その中でプラトンは「対話」について次のように言っている。

  1 日常、人が談笑する。二人愛し合っている人が・信じ合っている人
   が談笑する、議論する。本当に心をさらけ出して議論する・会話をす
   る、その楽しさ、その中で「本当の知恵」が行き交う、そういった意    味で「dialectic(ディアレクティック:対話)」は大事なものだ。

  2 これと反対なのが、「rhetoric(レトリック)」である。、「rhetoric(レ    ト リック)」はダメなものである。
    ソクラテスが生きていた頃は、「rhetoric(レトリック)」が大変に盛    んだった。(「rhetoric(レトリック)」は日本語に訳すると、「雄弁」「雄   弁術」である。)

  3 その「雄弁」がそのソクラテスの時代でも流行って、議会の演説だ   とか裁判の演説とかで、「雄弁」を振るうのである。そして、相手を説   得させるのである。
    「相手を説得する」ために、雄弁を振るうのが「雄弁術」というもの   。
    その「雄弁術」というものをソクラテスは非常に憎んだ。
    「そんなものの中に『知恵』の『知の字』もないんだ。」と。
    「それは、人を説得する術である。
     『人を説得する』ということは、真理とは何の関係もないんだ。
     人を自分の味方につけるために、いろいろと術策を労する・雄弁
     を労する。これが、『rhetoric(レトリック)』だ。」
    「でも、「哲学」には、『rhetoric(レトリック)』は、何の関係もない。」

  4 「パイドロス」という作品には、「パイドロス」という青年が出てくる。
    その「パイドロス」は「雄弁術」の信者である。
    その頃は、「雄弁術でえらい奴は、みんなえらい」と思われていた
    ソクラテスは違っていた。
    ただ一人の信ずる男と「対話する・会話をする」、その喜びの中に
   知識があるんだから、「雄弁術」が入り込む余地はない。
    誰も相手を説得しようなんて思っていない。
    二人とも真理を求めているだのだ。
  
  28日(水)  先週土曜日の学習会で、「『会話』と『対話』」の違いが話題になった。」
 
 HT氏の考えは、「『会話』よりも、『対話』の方がより高次なコミュニケーションの取り方である」ということであった。
 私はこの考えを支持した。
 
 「会話」の英語訳は、「conversation(カンバーセイション)」である。
 「conversation」には、「打ち解けた会話、事務的な話し合い」などの意味がある。「make conversation」は、「雑談や世間話をする」という意味である。
 「英英辞典」があればもっと詳しく調べられるが、どこかにかしまい込んでいて調べられない。
 しかし、「conversation」には何か「打ち解けた・気楽な、事務的な」などの意味がありそうである。
 
 一方、「対話」の英語訳は、「dialogue(ダイアログ)」である。
  「dialogue」には、「対話」の意味の他に「問答、討論、意見の交換」などの意味がある。
 また、「dialogue」は元々ギリシア語の「dialogos」からきた言葉である。
 「間で」という意味の「dia」と、「話」という意味の「legein」、それに「os」が合わさってできたのが、「dialogos」である。
 つまり、「・・・間においてやり取りされる話」が「dialogos」である。言い換えれば「Aという者とBという者の間で、交わされる・やり取りされるコミュニケーションの形態」が「dialogos」である。

 さて、「対話」というと、『プラトンの対話編』(The dialogue's of Plato)を思い出す。『パイドロス』などの著書である。
 プラトンの著書は、全編が「対話形式」によって成り立っている。
 そのプラトンの書いた著書の中で、『第7書簡』というのがある。
 その中で、プラトンは面白いことを言っている。
 次のようなことである。(以下は、「小林秀雄の講演テープ」の「テープ起こし」をしながら書いたものである。。)

  「自分の『哲学の第一義』は、1番肝腎なところは、実は本なんかに    は書いていないんだ。そんなものは書けないんだ。その点はソクラ   テスと同じだ。」

 そして言葉を続ける。

   『知恵が人に伝わる』というのは、心を開いてその人と語り合うこと   でしかできないんだ。
   そのときに、ひらめくように、「知恵」というものは、片一方から片一   方に伝わり、向こうからこっちに伝わる。
   そういう本当に「生きた知恵.」。心を開いて人を信じてお互いに語   り合うというところに、火花のように散る、そういう「知恵」が「本当に   生きた知恵」だということを、私は知っているから、本なんかではそん
  な「知恵」はとても伝えられない。
   だから、そんなものは書いたことがない
                                        (続く)
  27日(火)  「コミュニケーションタイム」

 皆田小学校では、週1回朝の活動で「コミュニケーションタイム」というのがある。10分間設けられている。

 今日やったのは、「一つ言葉から『思い浮かぶこと』を発表する練習」。
 次のように言った。

 「今日は、『パッと思い浮かべる』練習をします。
  次の言葉から、何が思い浮かぶかな?」
 
 こう言って、私は黒板に「あまい」と書いた。
 すかさず次に指示。

 「『あまい』と聞いて、何が思い浮かびますか。
  思い浮かんだ人は、起立!」
 この指示に、子どもたち全員が起立した。
 
 「では、『あまいのは、何々です』という言い方で言ってみましょう。
  ○○君から、どうぞ。」
と言って発表の仕方を示し、順番に発表させた。
 子どもたちから出たのは次の通り。
 
 「あまいのは、お菓子です。」
 「あまいのは、アイスクリームです。」
 「あまいのは、チョコレートです。」
 「あまいのは、ケーキです。」
 「あまいのは、はちみつです。」
 「あまいのは、かき氷です。」
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 全部で20以上もの「あまいもの」が発表された。子どもたちはノリノリである。発表があるたびに、「そうだねえ〜」と納得しながら子どもたちの意見を受け止めた。

 次に、黒板に「楽しい・おもしろい」と書いた。子どもたちに言った。
 
 「では、次。『楽しい・面白い』と聞いて、思いつくことは何ですか。
  思い浮かんだ人は、立ちましょう。」
 
 5秒以内に全員の子どもが立った。
 先ほどと同様に、「では、『私が楽しい・私が面白いことは、何々です。』という言い方で言ってみましょう。」と発表の仕方を示して、発表させた。
 これも、20以上もの「楽しいこと・面白いこと」が出された。
 例えば次のもの。
  「ぼくが楽しいことは、パソコン室でパソコンをすることです。」
  「私が楽しいことは、お勉強をすることです。」
  「ぼくが楽しいことは、野球をすることです。」

 ここで終わるつもりだったが、子どもたちはノリノリだったので、次の言葉までやった。
 
  「こわい」
 
 先の二つと同様のやり方で発表させた。発表内容は省略する。
 以上を終えて、私は言った。

 「今みんながやったのは、『そうぞうする』という練習です。
  黒板には、『かき氷』とか『アイスクリーム』とか『パソコン室でパソコン  をする』とかいう言葉は、一つも書いていませんね。
  書いてないのに、「あまい」「楽しい」という言葉から、たっくさ〜んのこ
  とが想像できましたね。
  こういうことをすると『そうぞうする力』がつきます。
  (黒板に右上がりに上昇する矢印を書きながら)、今やったような練   習を続けていくと、『そうぞうする力』がぐうんとつくのです。」
 
 そして、私は一つの絵本を手にして言った。
 
 「想像する力がつくと、こんな絵本を書くこともできます。
  この本を書いた人は、『想像をして』この本を書いたのですよ。
  想像する力がつくと、こんな本も書くことができるんですよ。
  みんなも『そうぞうする力』がつくと、こんな絵本が書けるかもしれませ  んよ。」

 こう言って、「想像すること」「」想像する力」をつけることがいかに素晴らしいことか、楽しいことなのかを伝えて、終わった。
 
  26日(月) 職員研修

 昨年度に引き続き、今年度も「研修」担当。
 放課後は、第2回目となる職員研修だった。
 今日の研修の一つは、「研究テーマの努力点等について」。
 私は「次の努力点でどうか」と提案した。

  (1)「『基礎・基本の確実な定着を図る』には,どのような教材でどの    ような指導を行えばよいか」についての研究を行う。
  (2)学習内容を確実に修得させる「授業の組み立て方」や「指導の工    夫」について研修を行い,「授業力」を高められるようにする。
  (3)日々「わかる」「できる」を保障する授業づくりに努め,その充実を    図る。
  (4)「学習内容を確実に修得させる」ために必要な「教材・教具・実践    事例」等を収集・開発したり,教育機器等を活用したりする。
  (5)1〜4についての職員研修を行い,日々の実践に生かす。

 この中の(4)である。
 「学習内容を習得させる」ために、教材・教具の果たす役割は大きい。
 例えば、「あかねこ漢字スキル」「あかねこ計算スキル」「百玉そろばん」「フラッシュカード」などの教材・教具は本当に優れものである。
 その他「インターネット教育サイト(フラッシュサイト)」「教育ソフト」などにもいいものがたくさんある。
 これを教科書と併用して授業を行うと、その効果は測り知れない。
 そこで、私は、

   「学習内容を確実に修得させる」ために必要な「教材・教具・実践   事例」等を収集・開発したり,教育機器等を活用したりする。
 
を4番目の努力点にしたのである。

 そして、「実際どうすることなのか」これを実例を挙げて説明したく、職員室に、ノート型パソコン、プロジェクター、スクリーン(体育館で使う)を持ち込んで説明した。次の「インターネットサイト」と「教育ソフト」をミニ模擬授業をしながら説明していった。

  1 「できる学習クラブ」1年(たし算(1))
  2 インターネット・フラッシュサイト
    「いくつかな?」「どっちが大きい?」

  ここでは、「『学習内容を習得させる』ために効果がある・有効だ、と思われる教育機器や教育ソフトがあれば、どんどん活用して授業をしていったらどうか」というのが私の提案。
 その後、「学力形成のために、有効だった授業実践・指導法・指導の仕方や工夫をお互いで紹介し合いましょう。どうやるのがいいのかをお互いで知恵を出し合いましょう。」ということを言って研修を終えた。
  25日(日)  朝目が覚めたら、すぐやることがある。
 それは、パソコンを「立ち上げる」こと。
 床から起きると、とにかくパソコンの電源をすぐ入れ、パソコンが立ち上がるようにするのである。
 パソコンというのは、「立ち上がる」のに少し時間がかかる。その間に、洗面などの用事を済ませるのである。

 今日メールを開いてうれしかったのが、初参加となるW氏からの感想のメール。
 一人一人の模擬授業に対するコメントを書いてくださっていた。
 大変ありがたい。
 「何がよかった」「何が学べたか」などの感想を書いてくださっていたのが大変ありがたかった。
  24日(土) 「教育サークル・モア」学習会

 本年度第1回目となる「教育サークル・モア」の学習会。
 U氏、HT氏、O氏、YZ氏、そして初参加のW氏、徳田の6名。
 メンバーの模擬授業及び提案は以下の通り。

  1 5年発展学習「どちらの方位か?」(O氏)
  2 道徳「便利」(徳田)
  3 4年国語「三つの願い」(U氏)
  4 6年国語「森へ」(W氏)
  5 国語「『?』と『!』で会話文を作る」(O氏)
  6 学級だより・教材選定の取り組みの紹介(U氏)
  7 1年道徳「はしのうえのおおかみ」(徳田)
  8 道徳「失語の時代」「会話と対話」(HT氏)

 いつものように、模擬授業、評定(何点の授業か)とその理由、自由発言、の順で学習を進めていった。
 今日の模擬授業で1番「勢い」を感じたのは、HT氏。
 「授業行為」が本当に冴えていた。「学習者を変容させたい。変えたい」という意欲に満ち溢れていた。
 ちなみに、私がやった2本目の道徳授業は昨日に日記で紹介したもの
 「読み聞かせ」をしながらの道徳授業。
 「1年生だったら、こんなほのぼのとした授業、『あこがれ』を持たせる   授業はいかが?」、これを主張したかった。
  
 最近、私は本当に道徳の模擬授業をよくやるようになった。
 これは、おそらくU氏との付き合いが大きく働いていると思う。
 一本目は追試だが、二本目は私のオリジナルである。
 副読本の絵をパワーポイントに作り直しての授業だった。

 夜はいつもの通り、伊集院町内での懇親会。
 「しのぶ」「アバウト」で語らい、飲みあった。
 その後、HT氏、O氏、そして私の三人は3次会となるラーメン屋で締める。
 楽しい夜だった。
  23日(金) 「副読本」を使っての「道徳授業」
 いつもやる手だが、読み聞かせをしながら途中でストップをかけ、ストップをかけた場面について話し合うやり方で行った。
 
 資料名は「はしのうえのおおかみ」(学研)。
 テーマは「やさしさ」で扱う。
 
 ある場所に一本橋があった。丸太の一本橋である。
 一本橋だから、二人同時には渡ることができない。

 そんな一本橋の上で、きつねとうさぎが出会う。
 おおかみはうさぎに言う。
 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
 おおかみはいじわるそうな・こわい顔をうさぎに向けながら言っている。

 この顔を指しながら、子どもたちに問う。

   【きつねは、うさぎに何と言っているでしょう。】

 子どもたちから出た意見は、次の通り。

 ・ どけどけ俺が通るんだ。
 ・ もどれ、もどれ、俺が先に通るんだ。
 ・ どかんか、うさぎ!

 この意見を、「そのときおおかみが言った通りの言い方で言いなさい。こわい言い方で言いなさい。」と指示して言わせた。

  きつねが言った言葉は次の通り。

  「こら こら、おれが さきに わたるんだ。
   もどれ、もどれ。」
 
 こわい顔で、どなり立てながら、おおかみはうさぎに言う。
 うさぎはびっくりして、すごすごともどっていく。

 それから、おおかみはちょうしにのり、大いばりである。きつねやらたぬきやら通る動物通る動物に通せん坊をやっていく。
 そこで問う。

  【このおおかみをどう思いますか。また、このおおかみに言ってやると   すると、どういうことを言ってやりたいですか。】

  子どもたちからは、「ひどいやつだ」「いじわるなおおかみだ」「ちょうし
にのるな」などの意見が出される。
 このときも、「自分の意見をぶつけるつもりでおおかみに言ってあげなさい」と指示して言わせる。

 ところがある日、おおかみは今までとは違う動物に出会う。
 くまである。
 自分よりも数倍でかい体と迫力におおかみは圧倒されてしまう。
 この、くまと出会ったときのおおかみの顔を指して言う。

  【このおおかみの顔を見て、気づくことはありませんか。】

 子どもたちからは、「びびっている」「びっくりしている」「おどろいている」
などの意見が出される。
 おおかみは本当に大慌てである。くまにおじぎをするぐらいである。
 そこで問う。
 
   【この後、どうなったと思いますか。】

  ・ おおかみの方が通してあげた。
  ・ くまがおおかみをこらしめた。
 
などの意見が出された。
 そこで、 「実はね、こうなったんですよ・・・。」と言って、次のページをめくる。

  おおかみは あわてて、おじぎをしていいました。
  「わたしがもどります。くまさん。
   どうぞ、おさきに。」
  すると、くまは手をふりました。
  「いや、いいんだ。こうすればいいのさ。」
  くまは おおかみをだきあげると、うしろにそっとおろしてやりました。
  おおかみは はしのうえにたって、くまのうしろすがたを いつまでも
見ていました。

 ここを読み上げたとたん、子どもたちから「うわあ〜、やさしい〜。」の声がもれる。
 そこで問う。

   【このくまさんのどう思いますか。】

 子どもたちからは、くまさんの「やさしさ」に触れる感想が多く出された。
 
 その後、私がくまさん役。子どもたちがおおかみ役になってこの場面を
役割演技する。次の通りである。

  子ども:「わたしがもどります。くまさん。どうぞおさきに。」
  教 師:「いや、いいんだ。こうすればいいのさ。」

 * 子どもをおんぶして橋の向こうまで送り届けてやる演技をする。
  (このおんぶを子どもたちは大変喜んだ。「うわあ、あったかあい。気    持ちいい。」など言って。私のおんぶを通して、くまさんの「あったか   さ」を間接的に感じてくれたかもしれない。

 「『そっとおろしてやる』ところも本当にやさしいね」と子どもたち言いながら次におおかみのことも問う。

   【くまのうしろ姿を見送る、おおかみの顔を見て気づくことはありませ    んか。】

 子どもたちから出た意見は次の通り。

 ・ 感激している。
 ・ 感動している。
 ・ 目がうるうるしている。
 ・ 涙目になっている。

  【この後、どうなったでしょう。】と言いながら、続きを読む。
 続きは次の通り。

  おおかみは、はしのうえで うさぎにあいました。
  うさぎは、あわててもどろうとします。おおかみは、やさしく よびとめ
 ました。
  「いいんだ、いいんだ、うさぎくん。ほら、こうすればいいのさ。」
  おおかみは うさぎをだきあげ、うしろにそっとおろしてやりました。

 話を最後まで読み上げて、子どもたちに問うた。

   【おおかみは、前と比べて変わりましたか。】

 この問いに全員が「変わった」と答えた。
 【どんなおおかみさんに変わりましたか】の問いに、

 : いじわるだったけど、やさしくなった。
 ・ 成長した。
 ・ 人にやさしくできるようになった。
 ・ 心が変わった。うんと心が成長した。

などの意見が出された。
 そして、すぐに聞いた。

   【おおかみさんをこう変えたのは、何だったんでしょう。】

 この問いに、全員が「くまさん」と答える。
 そこで、「くまさんのどんなことが?」と聞くと、

 ・ くまさんの心
 ・ くまさんのやさしさ
 ・ くまさんが親切にしてくれたところ

などの答えが返ってきた。
 
 子どもたちに最後に聞いた。

   【みんなは、おおかみさんになりたいですか。それとも、くまさんのよ    うになりたいですか。どちらになりたいですか。】

この問いに、全員が「くまさん」に挙手した。

(追)
 この後、実はあと二つ発問した。
 次のもの。

  【徳田先生にもくまさんみたいなところはありますか。】
  全員が「ある」と返答。
  「どういうところが?」と聞くと、、「サービスしてくれる」「お勉強を教え てくれる」「いろいろ教えてくれる」などが出された。

  【みんなはくまさんのようになりたいと言ったけど、おおかみさんのよう
   なところが今までになかったかな?】
  一人の子が挙手。
  「自分が先にあることをしようとしたところ」と答えた。
  22日(木)  午後から娘のいる中学校のPTA総会に参加。 
 懇親会を除いて、中学校のPTAに参加するのは初めて。
 PTAと言っても、中学校の場合次の3部構成だった。

  1 PTA総会
  2 部活動関係の総会
  3 各部活動ごとの話し合い

 時間は午後2時〜5時すぎまで。

 中学校教師は本当に大変なことを改めて感じた。
 土曜日も部活動だからである。また、日曜日も部活動に出ることが多いからである。
 ということは、週末ちゃんとした休みがほとんどないということだ。
 休みの日の家族の予定も、この部活動に大分左右される。
 娘が中学に上がり、部活動に入ってから、このことについていろいろと考えるようになった。
  21日(水) 授業参観・学級PTA
 
 本日、新しいクラスを受け持って初めての「授業参観」。
 子どもたちにとっても入学後「初めての授業参観」。
 「普段学習していること」をできるだけたくさん紹介し、かつ子どもたちが活躍する場をたくさん設けるべく、次の流れで授業を行った。

  1 百玉そろばん
    順唱・一とび(1〜20)
    逆唱(20〜1)
    いくつ上がった?
    目をつぶらせて・いくつかな?
  
  2 数字のフラッシュカード(1〜10)
    ぞうさん読み(大きな声で)
    スピード読み(スピードを上げて)
    ありさん読み(小さな声で)
    忍者読み(〜でござる)
    お嬢様読み(〜ですわ)
    おじいちゃん読み(〜じゃ)
    もじもじ(少しずつ見せて)
    チラッ!(一瞬見せて)
  
  3 インターネット・教育サイト
    いくつかな?
    どっちが大きい?
    どっちが小さい?

  4 国語の音読・暗唱「うたにあわせて あいうえお」
    つれ読み(教師の後につけて)
    交代読み(教師ー子ども全員)
     教 師:あかるい あさひだ
     子ども:あいうえお
     教 師:いいこと いろいろ
     子ども:あいうえお
    交代読み(一人の子どもー残りの子ども)
     子どもA:あかるい あさひだ
     残り全員:あいうえお
     子どもB:いいこと いろいろ
     残り全員:あいうえお
    暗唱(一人ずつ暗唱の発表)

  5 スピーチの発表
    私(ぼく)の好きなことを三つ紹介します。
    一つ目は・・・・・・することです。
    二つ目は・・・・・・することです。
    三つ目は・・・・・・することです。
    この三つをやっているとき、ぼくは幸せです。

  6 「お」の空書き
  7 「お」で始まる言葉
    五つ以上考える
    発表する。(教師は板書)
    他にないかお母さんに相談
    板書された言葉を一斉に読む。
    
 大変盛り上がった。
 他のクラスの保護者も参観に来てくれた。
 1年生の「元気な声」が廊下の方まで響き渡っていたと言う。
 普段の授業と比べても、子どもたちのテンションはずいぶんと高かった。家からお母さんたちが来ているのが、うれしかったのだろう。
 私自身も本当に「楽しく」授業ができた。   
  20日(火)  体育は2年生と合同で行っている。(9名)
 私が「主」となり、指導を行っている。 
 今日は次の「流れ」で授業を行った。

 1 リズム太鼓
  ・ 友だちと違う方向に、自由に走り回ります。
  ・ 次は、「新幹線・つばめ」の速さで走ります。
  ・ 次は、「ジェット機」です。
  ・ スキップします。今日は「東京ディズニーランド」へ遠足です。
  ・ ギャロップです。
  ・ カニさんギャロップです。
  ・ 集合します。

 2 二人組みで足じゃんけん
  ・ 二人組みで足じゃんけんをします。負けた人は、「イチ、ニー、サン   」と言って遠くに跳んでいきます。
  ・ 次、負けた人は、勝った人の回りを10数えて走ります。
  ・ 次、負けた人は、勝った人の回りを10数えて走り、その次反対回   りに10数えて走ります。

 3 教師とじゃんけん
  ・ 先生とじゃんけんをします。
    勝った人は、向こうに行って「腕立て」を10数えるまでします。
    負けた人は、バスケットボールのゴールの下で、ネットをさわろうと
   思って、3回ジャンプをします。
    あいこの人は、向こうの階段から登って、あそこの階段から降りて
   きます。
    終わったら、ここに戻ってきます。

   * その後、5回じゃんけん。

 4 回旋リレー
   
  19日(月)  
  18日(日)  本日午前中は、熊本の産業文化会館で合同の学習会。
 私がトップバッターとして、模擬授業・レポートの提案を行った。
 次のもの。

  1 雑誌原稿の紹介
   ・ 「現代教育科学」6月号原稿
   ・ 「心を育てる学級経営」原稿(既刊分)
   ・ 「授業ネタ・教材開発」原稿(既刊分)

  2 「松葉杖状態の人のことを考える」模擬授業

  多くの意見をもらえたのがありがたかった・

 その後、パワーポイントを使った道徳模擬授業2本。「学級だより」「学年だより」「職員向けの通信」を提示しての、学級づくり・学年集団づくり。
新年度開始して「10日間の学級づくり」等々、いろいろと聞けて、本当に有意義な時間だった。
 あっという間の3時間だった。

 昼食は、熊本のM氏の案内で、おいしいトンカツ屋さんへ。
 トンカツが大好きな私にとって、これはありがたかった。
 
  2時間程度繁華街をぶらっとした後、帰りはU氏と一緒に新幹線「つばめ」で帰鹿。人生初めての新幹線。
 新幹線があまりに快適すぎて、U氏と二人で伊集院の飲み屋に繰り出してしまった。
 
  17日(土)   「教育ファーラム2004イン熊本」に参加。
 鹿児島からは、S氏、U氏、HT氏、YN氏、YM氏、そして私の6人が参加。
 特に午後は充実した時間を過ごせた。
 有田氏、野口氏の話は実に分かりやすかった。やはり違う。
 そして、私が記録した両氏のメモはそれぞれ6ページを超えていた。
 どれだけ「学ぶことができたか」を物語っている。
 最後のシンポジュームもよかった。
 熊本附属小の前田氏に司会ぶりはさすが。
 ここまで「うまい」とは思わなかった。
 帰りがけ、U氏と語る。
 「シンポジュームの『話しぶり』が、そのまま実力を表していますね。」

 夜は、イベントの懇親会に参加。
 その後、JRで熊本市街地へ。U氏、熊本のM氏との前夜祭に合流するためである。
 合流後、楽しく語らうことができた。熊本のM氏と再会でき、語らうことができたのが何よりよかった。
  16日(金)  本日、「明日の熊本行き」に向けて早めに就寝する。
 明日は5時30分伊集院駅集合のため、5時10分には家を出ないといけない。そのため、4時過ぎには起きれるよう、寝ないといけない。
 
 新年度始まってすぐのイベントに参加するのは初めて。
 始まってすぐだから、「元気」をいっぱいもらいたい。
  15日(木)  
  14日(水)
  13日(火)  
  12日(月)  昨年度に引き続き、本校の「研修」担当となった。
 今年度勤務校の研究テーマは次の通りである。

  「基礎・基本を確実な定着を図り、『分かる』『できる』を目指す授業づ
   くりの研究」

 上のテーマのほとんどは私が昨年度末に提案したものである。(私が提案したものは、「基礎・基本をキッチリつけ」であった。)
 意見が出て、若干の修正をしたのが上の研究テーマである。

 上のテーマは次の二つに分けられる。

 1 基礎・基本の確実な定着を図り、
 2 『分かる』『できる』を目指す授業づくり

 なぜこの二つにしたのか、後日詳述したい。
 また、最後を「授業の研究」とか「指導方法の研究」とかする手もあったが、あえて「授業づくりの研究」とした。これには、わけがある。
 これも後日詳述したい。
  
  11日(日)  今日1日、家でゆっくりした。
 「ゆっくりした」といっても、クラスの「授業づくり」「学級づくり」について
構想を練ったり、関係書物に目を通したり、戦略を練ったり、がゆっくりできたという意味である。
 いろいろ考え、いろいろ情報収集した。
 例えば、「漢字の読みを習得する」のに有効なサイトはないか。
 「数や数量の概念」を形成し、それを楽しみながら習得できるサイトは
ないか、などである。
 
 この1年間かけて、自分のクラスの子どもたちの基礎学力を育てたいと
思う。この数日、その年間の戦略、戦術をいろいろと練っているところである。そのために、必要なサイトを教具を収集中である。
  10日(土)  同じサークルのメンバーのU氏がホームページの日記の中で、「黄金の3日間」ならぬ「黄金の4日間」という言い方をしていた。
 学年初めの「火・水・木・金」の4日間を指しての言葉だと思う。
 
 私がこの「黄金の4日間」でやったことは例えば次のこと。

  1 百玉そろばん
  2 「できる学習」クラブを使っての授業(1年算数)
  3 インターネットランド(TOSSランド)「たし算道場」を使った授業
    〜いくつあるでしょうか?〜
  4 読み聞かせ「となりのますだくん」
    〜途中でストップして簡単な発問をする〜
    〜随時補説をしていく〜
  5 「どっちの方がいい?」式問いかけ
    * 主に学級づくり・生徒指導関係で
  6 「〜のとき、何をしたらいいでしょう?」式の問いかけ
    * 主に集団生活・学校生活に関わること
    (例)「教室に入るとき、何をしてから入るといいかな?」
       「席を離れるとき、何をしてから離れるといいかな?」

 低学年の経験がない私にとって、「百玉そろばん」を使って子どもたち相手に授業をするのは始めてのこと。
 運良く、隣の資料室に「百玉そろばん」があった。事前にその使い方に
ついて「情報」を得、練習をしてから、子どもたちにやってみた。(もし、なかったら、購入しようと思っていた。)
 上に記した「インターネットランド(TOSSランド)」には「百玉そろばん」に関する実践がたくさん掲載されている。「動画」サイトもある。
 私は春休み中にそれをプリントアウトし、全部をファイリングしてあった。
 
 また、「できる学習クラブ」はやはりいい。子どもの反応もすごくいい。
 放課後に隣の教室の新任の先生にこのソフトを模擬授業風に紹介したら、「これ、教師の方がはまってしまいますね。」とすこぶる好評だった。
 
   9日(金)  昨日の日記の続き。
 場所は、校長室である。
 
 「校長先生、おはようございます!」という1年生の元気な声に、校長もニコニコ。 「ようこそ,いらっしゃいました。1年生,元気でいいですね。」と校長も応じる。 
 この後、1年生5名と校長室に5分ほどお邪魔した。
 
 私は、「今日だけ特別、ソファーに座っていいですよ。」と言って子どもたちを座らせた後、子どもたちにいくつか質問した。
 まず次の質問。

 「このお部屋は何の部屋でしょう。
  予想でいいです。思い浮かんだ人は手を挙げてごらん。」
 
 子どもたちからは、「校長先生の部屋です」の返答。
 そこで、校長に答えてもらう。
 
 「みなさん、よく言えましたね。
  この部屋はね、校長先生がお仕事する部屋です。
  それとね、学校にね、お客様がいらっしゃたときにね、ここに通してね
  お話をしたりする部屋なんです。」

 子どもたちはこの言葉を神妙そうに聞いていた。
 二つ目は、次の質問。

 「校長先生も徳田先生も同じ皆田小学校の先生です。
  同じ先生でも、校長先生と徳田先生は違います。
  どう違いでしょう。
  誰か?」

 この質問に二人の子どもが挙手。
 指名すると、
 「校長先生は、学校の中で1番『えらい』先生だと思います。」
との返答。
 そのことを認めた後、私は次のように説明した。

 「あのね、校長先生はね、皆田小学校の先生方全員のまとめ役の先生  なんです。
  だから、○○子さんが言ったように、『えらい』んですよ。
  徳田先生は、みんなのお世話をしたり、まとめ役をやったりしています
  ね。
  それと同じように、校長先生は、学校の先生方全員のまとめ役をした
  り、何かあったときにお世話をしてくださったりする先生なんです。」

 この私の説明に学校長は照れくさそうな顔をしながら、次のように言った。

 「今、徳田先生は、『校長先生は1番えらい』と言ったけど、皆田小学校  の先生方はみんな『えらい』んですよ。なぜかというとね、みなさんの  ために、全員の先生方が一生懸命お仕事をされているからです。み   んなのことを考えて、普段からいろいろといろんなことをされているか  らです。
  だから、先生方全員がえらいんですよ。」

 この後、校長室を退室した。
 退出するときに、1年生に言った。

 「校長先生は、みなさんのために、いろいろと話をしてくださいました。
  校長先生に、何と言えばいいですか。」

 子どもたちからすぐ「ありがとうございました」の答えが返ってきた。
 全員でお礼を言った後に、さらに言った。

「では、部屋を出るときには、何と言ってから出るといいんですか。」

 子どもたちから、「失礼しました!」との返答。では、「言ってみましょう。
サン、ハイ!」と言って言わせた、次の部屋へと向かった。
 
   8日(木)  1・2年生は,「生活科」という教科がある。
 4月最初の単元は「学校たんけんをしよう」「なかよくあそぼう」である。
 「学校生活に慣れさせる」ため,水曜日・木曜日に2時間かけて,学校中を案内(子どもたちと っては 「たんけん」)して回った。
 案内するときに,子どもたちに次の質問をした。(「知ってもらいたいこと」である。)

 1 「ここは,何という名前のお部屋でしょう。」
 2 「ここにいらっしゃる先生のお名前は,何でしょう。」
 3 「ここは何をするお部屋でしょう。」

 これから6年間ずっと使う・お世話になる施設・教室である。部屋の名前とどこにあるかを知ら ないと,困るのは子どもたちである。
  「はい,1年生,多目的ホールに行っておきなさい。」と言っても,子どもたちは「先生,『多目 的ホール』って何ですか?」「どこにあるんですか?」となる。
  また,「先生たち」の名前を覚えておかないと,尋ねたいことがあっても,なかなか尋ねにくい。
  教師から言われてもすぐその教室に行けるように,そして,これから使う部屋の紹介も兼ねて学 校中の部屋・施設を案内して回った。

 まず行ったのは,「校長室」である。
 子どもたちに言った。
 「ここは,何という名前のお部屋でしょう。」
 子どもたちからは「校長室!」の声。
 「よく知ってたね。」と私。
 「中にいらっしゃる先生のお名前知っている人?」
 ほとんどの子が知っていた。
 「校長先生です!」
 「では,校長先生に会いました。校長先生に何と言えばいいでしょう。今は朝です。」
 「『おはようございます』です。」
 「では,『校長先生,おはようございます』と元気な声で言ってみましょう 。サン,ハイ!」
 そのとたん,子どもたちから元気なあいさつが校長先生に向けられた。
 その声に,学校長もニコニコ。
 「ようこそ,いらっしゃいました。1年生,元気ですね。」 (次号に続く)
                            (「学級だより NO4」より)
   7日(水)  今日から5名の子どもたちとの「本格的な生活」が始まった。
  昨日の「学級だより」でも記したように,今週は,「学校生活に慣れさせる」「学校生活・集団生活で大事なことを伝え,できるようにする」を重点において,子どもたちには指導をしている。
 今日1日終え,子どもたちに対し思ったのは次のことだ。
 
  「本当にいい子どもたちだ。」「元気がある。しっかりしている。そして,   素直だ。」
 
 話をする前に,私は子どもたちには必ず次のことを言う。
 
  「先生の目を見なさい。」
  
 そのとたん,子どもたちのかわいらしい眼(まなこ)はさっと私に向けられる。
  子どもたちは話を聞く準備ができたのだ。
  そこで私は言う。

  「みんなね,今のようにね,目で聞ける子は本当に『賢い子』になるん   だよ。頭もよくなっ
   って,いろんなことが上手になっていくんだよ。」
  「なぜかというとね,目で聞くとね,,頭の中にある脳に聞いたことが    パッと入っていってね,  その分とっても賢くなるんだよ。いろんなこ   とが上手になっていくんだよ。これ本当です。
   みんなは今ね,そんな目で徳田先生の話をしっかりと聞けています   。すごく立派だなあ。
   先生が前に立って話をするとき,今のように,『目で聞く』んですよ。
   いいですか。」
  
 そのとたん,子どもたちからは,「ハイ。」の返事が返ってくる。      本当に素直なこの態度。教師の指示にピシッと動く子どもたち。子どもたちを「頼もしく」 感じた。
  
  まだある。次のこと。
  「新しい教室に入るときに,最初にすることは何ですか。」
  これは,「電気をつけること」である。これを1回教えたら,私が上の問いかけをしただけで サッと動けるようになった。みんなこぞって「電気をつけにいく」のである。
  また,次のこと。
「席を離れるときに,何をしてから離れるのですか。」
  これは,「いすを机の中にきちんと入れる」である。これも1回教えたら,上の問いかけをす るだけで,全員がいすを入れられるようになった。
  このように,集団生活・学校生活をしていく上で,「とても大事だ」「自分を伸ばしていく」 と思われることを今日から一つ一つ教えている。子どもたちはこれを本当に素直に聞き入れ, 「がんばろうとする」姿が見られる。これからが楽しみである。  
 今日1日だけでもまだまだあるが,紙面が尽きた。次回以降で紹介します。                          (「学級だより NO3より)
   6日(火)  本日から新年度開始。
 教師生活16年目、初めての1年生担任。
 今朝は4時30分に目が覚めた。
 やはり、緊張しているからなのだろう。普段より2時間早く目が覚めた。
 
 今日、1年生と応対する場面は次の三つ。

  1 入学式前の事前指導(10分程度)・・・このとき初めて会う。
  2 入学式中(45分)
  3 入学式後の保護者を交えての話(20分)

 1と2のとき「何を話し、何を確認しておくか」、昨日までいろいろと考えを巡らした。1年生関係の書籍20冊程度にも目を通した。
 それで、1のとき何を話し、何を確認したか明日以降の日記で書きたい
 今日は、以下に「学級だより」第1号で書いた保護者向けのメッセージを記す。

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健やかな成長を願いつつ・・・・

◇ 今日から以下の子どもたちとの生活が始まりました。

   ○○君   ○○さん  ○○さん  ○○くん   ○○さん
 
  皆田小学校「新1年生」の生活の始まりです。
◇ 5名の子どもたちとの生活が始まるに際し,私は次のような「願い」を 持っています。  

  1 「学校に来るのが楽しい」と思う学級づくりをしたい。
  2 一人一人にいろんな「力」をつけてあげたい。
  3 友だちとなかよく助け合い,みんなで「すくすくと伸びていく」学級    にしたい。
    
  これを「学級づくり」の基本にして,これから1年間がんばっていきた  いと考えています。
◇ 何を隠そう,私も皆田小保護者の身分。6年生に娘が,3年生に息  子がいます。また,中学 には中2の娘が,保育園には4歳の娘がいま す。
  そのようなわが子に対して日々願うのは,「健やかな成長」と「すくすく伸びていく姿」です。
  このために,私たち親は子育てをしていると言ってもいいのではないでしょうか。
  これから1年間,大事なお子さんをおあずかりするわけですが,親のこのような「願い」を担任である私も共有していきたいと思います。
  そのために,微力ではありますが日々努力していきたいと考えております。
  1年間よろしくお願いします。
 
   5日(月) 入学式会場準備
   4日(日)
   3日(土)
   2日(金) 「HG氏・Y氏合同お祝い」
 
   1日(木)  12月11日(土)に「有田・野口イン鹿児島」イベントを予定している。
 今日、イベント会場を確定した。前回と同じで以下の場所

   鹿児島大学工学部「稲盛会館」

 今日、HT氏と市内数か所を回り、上の場所に決めた。
 イベント会場確定後、HT氏と二人で産業道路沿いにある「ミスミブックス」に立ち寄る。
 この書店は、天文館の「ジュンク堂」「ジャングルブック」と並んで、教育書コーナーが充実している。
 私は、鹿児島市に出かけるときは、上の三つの書店はできるだけ立ち寄るようにしている。
 今、「ミスミブックス」は「教育書フェアー」をやっており、普段の2倍近い数の教育書が並べられている。

 お目当ての本はなかったが、ファックス教材を1冊購入。
 HT氏も同じ教材を購入した。(波戸のお勧めで上記の本を買った。「使える!」と思った。)

 帰りは、国道3号線を通って帰宅。
 帰り着くまでの40分間近く、久方ぶりにHT氏とじっくりと語れた。約1か月ぶりである。
 次回イベントのこと、学習会の運営のこと、明日の「合同お祝」いのこと、
「教師生活と飲み会」のこと、局面指導のこと、HT氏の「最後の言葉」の理論的分析とそこに見られる原理・原則等々、話は尽きなかった。

 HT氏は言った。
 「徳田さんと二人だけでこうやってじっくり語るのも、本当にひさしぶりだ   ね。
  奄美時代は二人で語る機会は本当に多かったにね。」

 HT氏の言葉にうなづきながら、私は言った。
「これからたまに二人でじっくり語る機会を設けましょうか。
 その中で、イベントのことや学習会のことなんかも話せて、必要な段取り とかも自然になされていくでしょうから。」

 この言葉にHT氏もうなづいた。

 HT氏とはこれまで2人3脚でサークル運営をやってきたが、奄美時代と
比べてお互いに「情報交換する」「語り合う」の場が少なくなっていることをお互いに感じたのだった。
  31日(水)  今年度、私の勤務する学校は異動がなかったので、春休み中は「自分のしたいこと」にじっくりと取り組める。これは本当にありがたい。
 「自分のしたいこと」とは次のこと

 1 新年度受けつ持ち学年の情報収集(授業、学級づくり、学級経営等)
 2 受け持ち学年の1年間の構想・計画等

 学年が決まってからいろいろと頭の中で思いをめぐらしている。
 例えば次のこと。

 1 最初の学級活動で何を話そうか。
 2 最初の1週間のプランをどうしようか。
 3 どのような授業をして、子どもたちの心をつかむか。
 4 どのような言葉がけをしていくか。
 5 コンピュータを使った授業をすると子どもたちは喜ぶだろうな。

などなど。
 サークルのメンバーからも情報収集したいと思っている。
 優れた実践を創り出すメンバーばかりだからである。
  30日(火)  おとといのこと。
 
 2004年度、私は教師生活初めての○年生の担任となる。
 この発表があったのが、3月25日の日。
 
 本日天文館まで出向き、○年生関係の教育書を購入した。計6冊。
 控え目、控え目に購入したつもりだったが、それでも15、000円は
超えた。(本当はガバッと購入したいが、家計の関係で最近教育書・教育雑誌の購入は本当に控え目である。)
 初めての学年なので、この数日いろいろと情報収集している。
 私の部屋にあるこの学年関係の蔵書を探したところ、教育書が5冊、教育雑誌が10冊あった。
 やったことのない学年なので、いかに蔵書が少ないかを改めて感じた。
 明治図書のオンラインショップ(インターネット)で、○年生関係の教育書を近日中に数冊注文する予定。

 また、この春休み中に、インターネットでこの学年の実践事例を情報収集し、全てをファイリングする予定。
 
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