理想という言葉は絶滅寸前の希少動物のように、日本から消滅しかかっています。
これが絶命しないように日本人の誰かが踏ん張らなければ日本という祖国に未来はありません。
私の上の台の世代が夢を食い潰しつつあるとするなら、次の世代である私たちは遺された夢を皆で育み、この世代、孫の世代へと伝えていく義務があります。
まず理想を抱き、その理想を実現するために夢を描き、そして夢を実現するために行動する。
このことの「素晴らしさ」を実際に示していく使命を最近痛切に感じています。
私が今計画し、行動している行為はすべて「祖国再生」のための社会実験だと考えています。
社会実験で培われたノウハウは社会資源になるはずです。今、日本にもっとも必要とされているのは、誰かが「私」を乗り越え、理想に挑むという社会実験です。社会実験は時と運が味方しなければ遂行できません。私は「祖国再生」・「医療再生」のために、NPO法人 風に立つライオン を設立することにしました。
患者さんが「愛されている」・「必要とされている」・「大切にされている」と心から思える医師を養成するためです。人々がこのような気持ちを持ち始めると、風通しの良い社会になります。
現場で現実にモデルを作ると行政や政治が取り上げます。するとモデルが標準になり理想が広がります。しかし、前例を乗り越える勇気がないと、「今日の最高」も「明日には過去の遺物」になりかねません。私は現場が協力しモデルを作り行政を変え、社会を変革するシステムを「New
Public」と名づけました。「思いを諦めずにもち続けると真実は歴史に登場する。持続は、偶然を必然に変える」、私はそう実感しております。まさに今、私たちはそんな歴史に立ち会っているような気がします。
ケネディはアポロ11号で月を目指す計画を立てたとき「We choose the
moon.」と演説しましたが、その演説の映像を見て、理想は'CHOOSE'するものであることを知りました。
人類は月を目指したから月へ到達できたのです。私は、そのとき以来「理想を現実に近づけるのではなく、現実を理想に近づけよう」といつも訴えてきました。
すると理想に共感し、夢を共有しようとして下さる人が必ず出現することも学びました。
精神科医フランクルは、アウシュヴィッツの収容所に囚われたとき、収容所にいるからこそ人々は夢を見ることができたと書いています。収容所生活から開放された途端に生きる目的を失い虚無的になった仲間を多数見たそうです。今、私たち日本人は日本という無秩序な空間にいるため、理想を抱き、夢を描く感覚を何者かにもぎ取られています。しかし、少しずつ気づきはじめています。気づきさえすれば、一致団結し理想や夢を共有すれば、収容所さえも一歩理想郷に近づけられるように行動できるのです。
諦めていはいけません。絶望してはいけません。
青年よ大志を抱け、すると老人も大志を抱きます。
皆様も是非理想を描き、夢に向かい一歩でも行動を開始してください。
また、私の考えに共鳴し、夢を共有したいと思われた方は、是非ご協力くださいますよう
切にお願い申し上げます。
皆様と偶然のような必然の時空を共有したいと思います。
NPO法人 風に立つライオン
設立者 堂園 晴彦

