半田利弘の自宅に棲息するうさこたち

妻、真弓が卯歳生まれのため、オランダのディックブルーナ氏デザインの 「ちいさなうさこちゃん」グッズが多数存在する。 その中で縫いぐるみたちを紹介します。
  1. ひらみ(1997/11/11)
  2. まきえ(1999/5/5)
  3. あおみ(2005/6/2)
  4. ちびうさこたち: うみみ、わかみ、おたみ、ゆきみ、どうみ、おばみ(1998/3/8)
  5. あきみ(1999/5/5)
  6. じゅんみ(1998/12/11)
  7. まりみ(1999/4/8)
  8. じゃすみ(2005/8/13)
  9. なつみ(2005/8/13)
  10. あみみ(2005/8/13)
  11. 西ともみ(2006/8/3)
  12. あおきままみ(2009/10/18)
  13. ともみ(2009/10/18)

  14. ばむせ(2003/1/13)
  15. シルキー(2005/8/13)

うさこちゃんの名前

 雑誌によれば「うさこちゃん」はオランダ語でNijntjeというのが本名です。 さらにwebで検索したら インサイド・マルチリンガル・ワールドの オランダ語(ハンス・デ・モス先生)のページというところで、 Nijntje Pluisというのだと紹介していました。 (1997年頃に見つけたのですが、今はこのサイトは無いようです。) 知人に頼んで入手したオランダの原書でも確かにそうなっています。

 Nijntjeとは 「ちいさいうさぎちゃん」という意味なのだそうで、 その意を汲んで福音館書店発行の 石井ももこさんの訳では「うさこちゃん」になっています。 その後、講談社より発行された別の訳者による日本語版では 英語版の直訳で「ミッフィーMiffy」となり、昨今では こちらの方が幅を利かせています。 けれど、福音館版で育った妻は「うさこちゃん」でないのは 正当でないと主張しています。
念のため、蘭和辞典を引いてみると、nijntjeという単語自体は 掲載されていません。派生語のようです。
2005年にオランダ旅行した際に購入した原書の「うさこ本」を見ると、 最近の成長したうさこはnijnと表記されていました。 また、オランダ語についての情報をwebで当たってみると 「tje」は「ちっちゃくてかわいいものに着ける接尾語」なのだそうです。 (英語の「let」と同じですね。) だから、「nijntje」を「うさこちゃん」と訳すなら、 「nijn」は「うさこ」と訳すのが正しいのでしょうね。

Pluisが「うさこちゃん」の姓で、おとうさん、おかあさんも Pluisと名乗っています。石井さんの訳では「ふわふわさん」「ふわ奥さん」と なっていました。 蘭和辞典を引いてみると、確かにpluisは「ふわふわした」「柔らかい」という 意味です。 そうすると「うさこちゃん」の姓名は「ふわふわ うさこ」ということになりそうです。


世界でのうさこの名前

2004年2月より板橋区立美術館で開催された「ディックブルーナ展」で 見かけた各国語の絵本タイトルから、世界では“うさこ”の名前が どのように表記されているかが少し判ったので、インターネットで検索した 結果も含めて以下で紹介します。
言語名前
日本語(ふわふわ)うさこちゃん、ミッフィー
オランダ語Nijntje Pluis
ドイツ語Nina
フランス語Le Petit Lapin, Miffy
英語Miffy
中国語米飛、米菲
スペイン語Mifi
ポルトガル語Praia
フィンランド語Minnin
ギリシア語Μιφυ
ハンガリー語Nin(だと思う)
アフリカーンズ語(南アフリカ公用語)Kruimeltje

うさこちゃんとオランダと日本

 「うさこちゃん」の母国オランダと日本とは、なかなか深い 関係があります。もちろん、江戸時代200年以上にわたって、日本がお付き合い していた唯一の西欧国家だということですが、そのうちでも特に意外なことを ご紹介しましょう。
 オランダはスペイン王国の植民地から16世紀に独立した国家ですが、 ナポレオン時代には国を併合されていた時期が10年ほどありました。 この間はオランダという国自体がなかったのですから、 国旗であるオランダ3色旗(赤・白・青の横縞)は 掲げることができなかったのです。 ところが、世界で唯一、例外がありました。 それは長崎出島。ナポレオン時代は江戸時代なので、日本は鎖国中。 外国の情報は主として長崎のオランダ商館から入手していました。 当時の商館長は母国の滅亡などという不利な情報を幕府にひた隠していたようです。 幕府も薄々は気づきかけたらしいのですが、厳しくは 追及しなかったようです。ウィーン講和会議でオランダの独立が回復し、どうにか 気づかれずに旧に復することができたということ。ということで、日蘭は、なかなか 縁が深いのです。

うさこちゃん関連のリンク

 調べてみたら「うさこちゃん」のWebページにはこんなものがありました。 (1998/1/30にInfoseek Japan にて調査した結果から2003/9/9にデッドリンクを削除したもの。当時は 数ヶ所しか見つからなかったが、最近googleで探すと山ほど出てきますね。)
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