2001/8/6 作成
2005/8/28 更新 2010/6/3 更新

空気調和装置

空調装置は、屋上、床上、床下などに設置される。 英字記号は、オシ17製造の昭和32年頃まではCAE、現在はAU。 空調の英語はAir Conditionerなので、 後者は、空調ユニット(Air conditioning Unit)の略と思われる。 これに2桁の形式番号をつなげて形式名としている。

形式番号は、空調装置の設置形態によって数値区分がなされている。
数値形態
10〜19, 101〜199屋上分散型
20〜29, 201〜299床下分散型→屋上床下分離集中型
30〜39, 301〜399床下集中型
40〜49, 401〜499床置分散型
70〜79, 701〜799屋上集中型
他の機器同様、JR化の頃から2桁では足りなくなり、3桁化されている。


具体例

空調装置の形式は、空調機本体の形式であり、車両に搭載する場合、 これを保護のため「空調キセ」で覆っている。 このため、外見はキセが異なると、別形式であるようにみえるので、 注意が必要である。

特に、AU12, AU13については表下に注記した。

形態記号説明主な使用車種
CAE81オシ17
屋上分散型AU11AU12とほぼ同じキセ形状151系電車
AU12最初の特急用181系電車、80系気動車、157系電車など
AU13AU12の能力アップ型、JNRでは最も多用急行形電車/気動車、12系客車、スロ54など
AU1410系寝台客車など
AU15581系電車
床下分散型AU2120系寝台客車(日車製)、マロ55など
AU2220系寝台客車(日立製)
屋上床下分離集中型AU2640系気動車,185系気動車など
床下集中型AU31オロネ10、オシ16(三菱電機製)
AU32オロネ10、オシ16(三菱重工製)
床置分散型AU41AU12搭載のモハ480,モハ582など
屋上集中型AU71AU12非搭載の特急型パンタ付電動車
AU72急行型パンタ付電動車
AU75113系電車など
AU7614系寝台客車など
AU7714系15型寝台客車


参考資料

鉄道ピクトリアル No.835(2010/5)
国鉄特急電車物語 直流電車編、福原俊一、JTBパブリッシング

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