半田利弘の政治提言:ゴミ収集の完全有料化を実施せよ!

 東京都知事選挙たけなわであるが、ゴミ問題について積極的・具体的 対応策を提示している候補者が数少ないのは誠に嘆かわしい。 選挙広報でゴミ問題に触れているのは、僅かに2候補。しかも、 うち1人は収集時間について述べているだけである。
 先日のNHK番組「世紀を越えて」で先に報道されてしまったが、 ゴミ減量化に最も有効な手段は、従量制収集料金を規定することである。 今や大量のゴミを出すことは、収集している自治体のみならず、 環境に大きな負荷を掛けていることは素人にも明白であろう。 「消費を抑制するので景気回復に悪影響が」と反論する人もあろうが、 ゴミに埋もれてでもバブル景気と言いたいのであろうか。 公害問題が騒がれていた時代を思い返してもらいたいものである。
 可能であるならば、ゴミ排出量に対して累進にしてもよい 位である。さらに、分別ごとに単価を変えることを考えてもよい。 過渡期と抜け駆けしたものに対する懲罰とをどうするかが 問題であるが、それを躊躇して実行を遅らせるのは、本末転倒である。

 ゴミ従量有料化によるメリットは、

などがある。うまくいけば、ゴミ問題(地球環境問題を含む)・財政再建問題を 同時に解決できる。

 最終的に都知事が誰になるのかは選挙結果次第だが、先進的な候補が、 この案を採用してくれないものだろうか。