闘う!ちなアトピー1

これからが闘いだ。もらったワセリンを顔につける日々が続いた。母

も気合いが入って いるのか私に一日1パックのいちごを食べさせた。

食べ物にも気を使った。卵や小麦粉の入ったものは極力食べるのをや

めた。 寝るときには手をヒモでしばり寝た。寝ている間に掻きむしら

ない為だ。 そんな日々が続き、次の診察の日、先生から「強いお薬か

らだんだんと弱いお薬にする 治療を行う」ことを告げられる。強いス

テロイド剤から症状を診ながらだんだんと 弱いステロイド剤にかえて

いくというような治療方である。 薬の説明もきちんとあり、私は先生

の言うとおり 強い薬(ステロイド)から一日3回2ミリ程度塗りはじ

めた。もう先生の事を 信頼するしかない・・・治る方法が他にあるの

ならいいが・・・。 その病院の他にもう一つ母の行っていた漢方の病

院へ行くことになった。 先生はこれまた優しく、血液検査で猫皮膚ア

レルギーの反応が出て「私、猫飼っています」 と言うと、毎回診察の

度に「猫は捨てましたか?」と聞いてくる先生であった。 (捨てれる

訳がないやん) 漢方薬も同時進行で煎じて飲むようになった。  私

には既に就職先が決まっていた。就職先では「アトピーをしっかり治

してから来て下さい」と 言われていたのだ。その間に免許を取り、箕

面市の病院へも車で通うようになった。 就職先での仕事はとある某温

泉にある健康ランドのステージで歌を歌う事だった。 この頃の私は歌

手になりたくて頑張っていた頃である。だから顔に出るアトピーをど

うしても 早く治したくて仕方なかった。でも、この話はまた別の話、

今は闘う!アトピーの話ね。

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