chinaの出産記をお話します。
助産院で産まれた下の子「rei」は現在11ヶ月になりました。
今回のお産もまた 上の子「ken」とは違った素晴らしいお産となりました。

新聞
↑の記事はお腹の子が7ヶ月の頃に南◯本新聞に載ったものです。

     
「私にも出来た!超自然分娩!〜陣痛から出産reiが産まれるまで〜」

6月10日PM10:00、3665gの女の子を出産。上の子よりも270gほど大きい予定日6日遅れのBigサイズの赤ちゃんでした。

深夜2時から4時までは1時間間隔の陣痛は5時になると15〜20分間隔になり、7時半には10〜15分間隔となった。「今日産まれるかもねーいよいよ〜!」と陣痛よおさまらないでねと願いを込めながら関西から来ていた実家の父の車で助産院へ向かう。鹿児島市内まで約1時間。陣痛の間隔を計りメモる。8時半過ぎ、助産院に到着。後から旦那と上の子(ken・1歳10ヶ月)も到着。kenと旦那の立ち会い出産希望だったが、kenがあまりにも暴れて駄々をこねるので昼、実家の父と家に連れて帰ってもらった。立ち会いは旦那だけとなった。楽しみにしていた助産院のご飯(昼食)。黒米や麦の入ったご飯、陣痛を忘れてしまうほど美味しかった。陣痛の間隔がなかなか狭まらないので助産院の先生に散歩に行ってきたらと薦められ、夫婦ですぐ近くの川辺へと散歩へ出かける。歩いてる途中も陣痛があり、その都度旦那が腰をさすってくれる。川辺の道は近くにある専門学校の学生達で賑わっていた。歩いては、腰をさすっての繰り返しをしているのでなんだかみんなの視線が自分に向いてるような気がしてならなかったなぁ。背が低いわりにはお腹もやたらと大きく旦那には「ちょっとこっけい〜」なんて言われてたからなぁ。でも、そんな視線よりも早くお腹の中のもう出てこようと準備段階に入った我が子に会いたくて仕方なかった。想いは一つ「超きつい陣痛カモン!」だ。助産院の近くのパン屋でパンを購入。ちょっと古めかしい、温かさのあるパン屋さん。旦那とパンを選ぶ。上の子kenもいないし二人で、なんだかデートみたいとちょっと笑ってみる。おっとまた陣痛イタタ・・・。コンビニに寄ると言う旦那を置いて、一人で助産院へ帰る。一人きりになりハッと我に返る。「一人になるなんて〜今本格的陣痛がきたら動けない・・・携帯電話も持ってないのに・・・」とちょっとビビリながら早足で歩く。お腹が張って少し休憩しては歩く。助産院に到着。部屋で休憩、すぐに旦那が戻ってきた。先生が「もしよかったらお風呂入ります?アロマ風呂なんですけど」と声を掛けてくれた。「アロマ風呂ですか?」聞き直すと「ラベンダーです。大丈夫かな?リラックスして陣痛も早まるかも」と一つ返事で「お願いします」と答える。しばらくして「どうぞ〜」と先生に言われお風呂に向かう。いい香り〜とてもリラックスした気分。お腹の子に「気持ちいいねー早く出ておいでよ」と声を何度も掛ける。お風呂から上がり、助産院で用意してもらった寝巻きに着替え部屋に戻る。旦那がベッドの上で寝ている・・・。二人目だから?すごい余裕ねー。たたき起こして自分が横になる。だんだんと陣痛がきつくなってきたなぁ。先生が心音を計りにくる。「お腹の赤ちゃん、元気ですねーでもまだ下がってきてないかな」と言われてハァ〜まだかと二人で大きなため息。そんなこんなでもう夕方近くになった。旦那がコンビニで購入してきたマンガ「北斗の拳」を薦められ読んでみる。陣痛と少しの興奮でなかなかマンガの内容に集中できず、すぐ読むのをやめる。「ken今頃どうしてるかなぁ、ちゃんと言うこと聞いてるかなー」とkenの話をしている間にもう夕食の時間(PM5時)。だんだん激しくなってきた陣痛。一口食べては激しい陣痛がやってくるようになった。美味しいご飯も結局味わうことが出来なくかき込んだ感じ。夕食後、ベッドで横になっていると先生が心音を計りにくる。「赤ちゃんは元気ね、でもまだおりてきてないね」と言われる。「まだですかぁ」と言うと「座ってる方が重力でおりてくるかもしれないよ」と言われ速攻旦那に「座れ」と言われる。「かなりキツイよ、横になってる」と言うと「イヤ、ダメ!座り!」と厳しいお言葉が・・・超スパルタ。。彼にはこの痛みは分からないだろうに。でも早くこの痛みからも解放されたいし頑張ってみる。ベッドの上にあぐらをかいて座ってみるがすぐに痛みに耐えられなくなり部屋の中をウロウロ歩いて壁に手をついては腰をさすってもらう。まるでいつしかTVで見た馬の出産直前シーンを思い浮かべるような光景。出産のこの痛みは動物も人間も関係ないのかな。そんなこんなでPM8時頃、どこからともなく赤ちゃんの声が聞こえてきた。「二つ隣りの部屋の妊婦さん、産まれたんだ!」嬉しいなぁ。ホント自分のことのように嬉しかった。心音を聞きにきた先生に聞いたところ男の子が産まれたそうだ。「次は私の番!頑張らな〜」と夫婦二人で更に気合いが入る。8時半過ぎ「まだ分娩台に上がらないのかなぁ、まだお腹の赤ちゃん、おりてきてないのかなぁ、いつ分娩台に上がるんだろう?」と旦那と話してそればかりが気になりだした。心音を聞きにきた先生に早速聞いてみると「分娩台にはあがらないですよ。あれ?言ってなかったかな?ここで産むんですよ。」と言われとても驚いた。先生が部屋を出た後、旦那と「ここで〜!まさに自然分娩!」と笑った。数分後、先生が「ベッドの上でもいいし、下でもいいですよ。どこで産みますか?」と聞いてきた。思わず「じゃあ下がいいかな」と言ってしまう。「じゃあ座布団を何枚か重ねてみましょう」と床にシートを敷き、7・8枚ほどの座布団が重ねられ用意される。それにしがみついてみる。うん、なかなかいい感じ。「あーなんか楽です〜」と言うと「楽でしょう、じゃあそれでいいね、いきみたい時にいきんでいいからね」と言われる。この時の陣痛の間隔はすでに2、3分だっただろうか、壁向きに積み重なれた座布団にしがみついた私の後ろでなにやら出産準備がバタバタと始まりだした。「え?もう産むの?」まだかまだかと思っていた出産。その時は異様に早いような気がした。PM9時半前、腰をさすってくれていた旦那が「ちょっと外でタバコ吸ってくるから」と部屋を出る。「んーなんか急にいきみたくなってきたよ。ちょっと試しにいきんでみるかー」といきんでみた。するとバケツをひっくり返したように水が・・・破水だ。「破水しちゃったよ〜誰か〜!先生〜!」一生懸命呼んでみたが声に力が入らず必死にベッドの枕元にあるナースコールのボタンを連打する。(今思うとホントにすごい勢いで連打してた思う)先生達が走って部屋にやって来た。「破水しちゃったねーちょっと待ってね」と破水した羊水を素早く片づけた。旦那もやってくる。後で聞いたら先生達が慌ただしくし始めたので「もしや〜!嫁が〜!」と思い急いで戻ってきたらしい。いつの間にやらみんな指定位置を確保。旦那はベッドの上に乗りそこから私の様子を伺っていた。鋭い激しい痛み、、旦那が「お茶は?飲むか?」と聞いてくる。声が出ない、、首を横に振る。椅子の足を握っていたはずなのにいつの間にか旦那の手をにぎっていた。「いきみたい時にいきんでいいですからね」と先生に言われる。え?いきみたい時にいきんでいいって「はい!いきんで下さい!」とかって声掛けてくれないの?と戸惑いを感じた。でも本当に不思議だ。自然にいきみたい衝動にかられる。いきみたい時にいきむそれが本来母とお腹の子だけの産みたい、生まれたいのタイミングなのだろう。いきみたい時にいきんでみた!「はい上手だよー」と先生に声を掛けられ安心する。破水してから本格的にお産が始まって何分も経っていないだろう急に「私だけの力でこのお腹の子を産むことが出来るのだろうか・・・」とても不安な気持ちにかられた。「でも産むしかない!産まなきゃ!」即座にそんな不安な気持ちは消え去り気合いの気持ちに切り替わった。思いっきりいきんでみる。「頭出てきたよー」「頭出てきたって!」先生と旦那に言われ「え?もう出たの?」と我にかえる。「じゃあ後もう少しだ」心の中でつぶやき何度かいきんだ後、我が子がようやく姿を現した。「産まれたよ〜!」先生や旦那の声。3665gの大きな女の子だった。嬉し過ぎたのか声も涙も出なく小声で「産まれた・・・」その一言しか言えなかった。産まれたてのホヤホヤ我が子は私の股ぐらをくぐり(あらあら)しがみついて産んだ7、8枚重ねた座布団の上に置かれ初めてのご対面をはたした。「やっと会えたねー、君がお腹の中にいたんだ」そんな事を言ってみる。まだへその緒はつながれたままベットへ移動。ベットの上でみんなで赤ちゃんを囲み「独立〜」と旦那がへその緒を切った(へその緒は結構堅くしっかりしたものだったそうです)。独立をとげた我が子はお風呂に入りに行き、すぐに戻って来た。初乳だ。この初乳が大事なんだよね、とばかりにしっかりと飲ませる。と、この時はまだほとんど出ていなかっただろう。でもお腹から出てきて何分と経っていないのにもうお乳を探り当てて飲むそんな我が子が愛おしくてたまらない気持ちだった。「母ちゃん、頑張っておっぱい出すからね。一緒に頑張ろうね」産む事も一緒に頑張ってきたがこれからは二人で母乳を出す重要な共同作業が待っている。一人目の時もなかなか母乳が出なくて悩んだが2カ月もすればみるみる出るようになった。「この子にも飲ませてあげなきゃね」どうか母乳が出ますように。そして私には後産と言われる胎盤を出す作業がまだ残っていた。初乳を飲んだ我が子は「少しゆっくりしてね」の配慮から先生に連れていかれ、その後産が少し大変だった。普通は自然に出てくるものらしいのだがなかなか出てこない…。いきみたい気持ちもない…。先生達が産婦人科の先生を呼ぼうか相談し始めた。でももう少し待つ事になり結局産まれてから2時間後、急にまたいきみたくなりそのいきみで胎盤達は出てきた。ホッ。後で聞いたのだが先生達も部屋で一緒に寝泊まりしようかと考えていたそうだ。旦那はその間、「明日仕事あるから」と帰ってしまったーやっぱ二人目だから?でも胎盤無事に出てきてよかった。胎盤が出てきてひと安心、我が子が私の横に戻ってきた。興奮して眠れない。上の子の時もそうだった。寝ないとだめなのに眠れなくてずっと子の顔を見ていた。「reiちゃん、やっと会えたね」初めて名前を呼んでみる。触ってみる。暖かい。一人目のkenの時と同じ感覚、感動。「元気一杯に育ってね」気がつけば一晩中話しかけていた。

今回のお産は私の理想以上にサイコーなお産でした。これぞ自然分娩!でした。母ちゃん頑張ったよ。やっぱりお薬なしでもあなたを自然の力で産むことが出来た。ありがとう。助産院の先生方お世話になりました。産後も美味しいご飯、楽しい生活でした。ありがとうございました!次は水中分娩な?!   
  
  
        
  rei写真
rei・3、4カ月の頃。
reiken
右、rei・もうすぐ11カ月(9カ月の頃断乳)。左、ken・2歳9カ月。
  

  TOPへもどる