「ウンちゃうん?」

CRM80の初乗りは無事に済み、
今日で2度目、ドキドキは減ったものの
ヘルメットのニヤけ顔はなかなか元にもどらない。
ヘルメットを取って平常心を取り戻し
無表情を装うのにしばしの時間が必要。
こんなニヤけ顔、人に見られたら変な人と思われるに 違いないのだ。
そうでなくても周りの人には「変わってる」と 思われているよ、きっと…。
子が二人もいるのに、車バイクの魅力に取りつかれた。
それも本格的に目覚めたのはここ鹿児島に来てからだ。
オートマ限定で車の免許を取ったのに、
結婚前に旦那に「チェンジの免許を頼むから取ってくれ」
と頼まれ(その頃R31スカイラインを旦那は乗っていました)
いづれそれに乗ることになると思って仕方なく取りに行った。
で、結婚してからR31でなくCRM50になぜだか乗ることになり
気がつけば中免(中型自動二輪)を取りに行ってた。
でもそれがまた涙涙の物語、身長152cmのchinaにとって
中免を取るのはそう容易なことではなかった。
「お金が戻ってくるなら絶対教習所やめる!」が口癖。
でもなんとか取った中免はそれはもう車の免許を取った時よりも
数十倍嬉しく、中古のSL230を購入。
それからは通勤もバイク、海水浴へもバイクで
4時間かけて泳ぎに行ったっけ。ある夏の大阪〜鹿児島ツーリング、
台風に遭遇、あまりにも過酷な道のり泣きながら走ったっけ。
でも鹿児島にくることになって相棒だったSL230を泣き泣き
売って自分の手元にはV100(100ccのスクーター)しかなくて…
物足りなくて、バイクに乗りたい思いは胸にしまって、
子が産まれてまたバイクに乗れなくてそんなchinaを
見た旦那「バイクみたいに走れる車かもなぁ、 ハチロク(AE86)は」と言い出した。
心はすぐにハチロクonlyになって福岡から連れてきたハチ (ハチロク)は
やがて相棒となった。もうオートマには乗れないなぁ、
やっぱり車はチェンジね!なんて生意気なことを言って
子・二人目がお腹にいた頃もハチロクで走り回って周りの人にも心配かけたよなぁ。
今は子二人(3才・1才)と一緒にハチロクに乗って「となりのトトロ」
「アンパンマン」 を歌ちゃったりして。
いつかサーキットで思いっきり走るのがchinaの夢。
初心者のドリフト講座も受けてみたい。
そんなことはもう少し子が大きくなってからだよなぁ…と思う日々。
そんなchinaにとうとう昔の心がよみがえってしまった。
「やっぱり2ストバイクが欲しい」
CRMのあの感じ、音…忘れられないよぉ…乗りたい!
ついに閉じ込めておいた思い爆発!
購入に至った。

うーん前置きかなり長し。
今日もそんな昔話交えたこと思いながらCRMにまたがる。
「よし今日は農面(道路の名です)走ってみるか」
キックでエンジンをかける。エンジン音好調。
集落をパーンと言わせながら通りぬける。
お年寄りの多い我が集落。
「またあそこの嫁は、うるさい車の次は うるさいバイクじゃっど」
なんてきっと思われてるだろうなー。
今まさに青春やでーっと気持ちを奮い立たせながら走る。
農面に出る。まっすぐに長い道が伸びる。
お日様の光に道路が照らされてまるで違う土地に
ツーリングに来たかのよう。
「さぁ!行くで〜!アクセル全快!」
気持ちいい〜!サイコ〜!叫んでみる。
と、ゴーグルに模様ができた。
「あれ?こんな模様あったっけ?」
模様はしだいにタラーっと下へ落ちていく。
「ま、まさかー!」
停車。
ゴーグルを取って見て見る。
「鳥のう○こやんかー!」
そう、鳥のう○こがゴーグルだけにベッタリとついていたのだ。
「最悪〜!」
と、ティッシュをカバンの中から探す。
「あれ?ティッシュ入れてたのになぁ」
探しても探しても出てこない。
肩をガックリ落とし、財布内にあったレシートで
ふき取る。綺麗にふき取れずう○こが余計に広がる。
感動の初乗りの次の日のことだった。
CRMに乗れて嬉しい気持ちと鳥のう○こがゴーグルに
ベッタリついてブルーな気持ち、二つの気持ちが混ざり合って
とても複雑な気持ちのまま目的地へ着く。
ティッシュは必需品やわね。
(ゴーグルはちゃんと石鹸で洗って日光消毒致しました)